このお店のハイライト
ニセコ最古のカクテルバー「Bar Gyu+」は、1999年創業以来26年間、世界中のスキーヤーと地元民に愛され続けている隠れ家的名店。コカ・コーラのビンテージ自販機がドアという独特の入口が目印で、「The Fridge Door Bar(冷蔵庫ドアバー)」の愛称で親しまれている。店内は温かみのある木製インテリアとキャンドルの灯りに包まれ、窓からはニセコの雪景色を眺めながらレアな日本産ウイスキーや本格カクテル、DJがセレクトするジャズ・ファンクのヴァイナルレコードを楽しめる空間。アプレスキーの聖地として、国際色豊かな雰囲気の中で最高の一杯を味わえる。
(11月下旬〜3月末)
営業時間:
17:00〜24:00(翌0:00)
ラストオーダー:23:30
定休日:
シーズン中は無休
※20時以降は18歳未満入店不可
ドリンク料金目安:
カクテル:¥1,500〜¥2,000
日本産ウイスキー:¥1,800〜¥3,500
ワイン:¥1,200〜
クラフトビール:¥1,000〜
※ニセコリゾート価格設定
✓ クレジットカード
✓ 電子マネー
✓ 現金
サービス料:なし
席料:なし
ウォークインのみ
混雑時は入店待ち
(通常10〜30分程度)
電話:0136-23-1432
Email:info@gyubar.com
1F:カウンター5席・テーブル30席
2F:カウンター6席・テーブル30席
個室:なし
喫煙:全席禁煙
子連れ:20時まで可
要問合せ
ドレスコード:
カジュアル
駐車場:
あり(無料)
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ニセコ最古のカクテルバーが放つ唯一無二の魅力
北海道ニセコ・比羅夫エリアに位置するBar Gyu+(バーギュータス)は、1999年の創業以来26年間にわたり、世界中のスキーヤー、スノーボーダー、そして地元住民から愛され続けているカクテルバーだ。ニセコが国際的なスキーリゾートとして急速に発展を遂げる中、この店は変わらぬスタイルと確固たる価値観を守り続け、エリアで最も象徴的な存在の一つとなっている。
象徴的な入口デザインが生む第一印象
Bar Gyu+の最大の特徴は、何と言ってもその独特の入口だろう。1970年代のビンテージコカ・コーラ自動販売機がそのままドアとして機能しており、この奇抜なデザインが「The Fridge Door Bar(冷蔵庫ドアバー)」という愛称を生んだ。オーナーのHisashiさんが友人から譲り受けたこの自販機は、開業2年目に設置されて以来、ニセコで最も写真に撮られるスポットの一つとなった。深い雪に埋もれた小さな建物の前で、ステッカーだらけの赤い自販機を見つけたとき、多くの訪問者は「本当にここが入口なのか」と戸惑いを覚えるという。しかしこの戸惑いこそが、店内で待つ特別な体験への期待感を高める演出となっている。
創業者夫妻が織りなす温かいホスピタリティ
Bar Gyu+の心臓部を担うのは、オーナー夫妻のHisashi WatanabeさんとIoanna Morelliさんだ。Hisashiさんはわずか24歳でこの店を開業し、当初は資金不足のため自宅のリビングルームに木板のカウンターを置いただけの質素なスタートだったという。2005年にスキー場で出会ったギリシャ系の妻Morelliさんと結婚してからは、二人三脚で店を成長させてきた。Morelliさんは小さな待合室で客を名前で迎え、「Hi [your name], good to see you! Come through!」と声をかけてくれる。この個人的なタッチが、初めての訪問者にも常連にも等しく温かい雰囲気を提供している。彼らは毎年夏季にニューヨークやサンフランシスコなどを旅し、世界の優れたバーから学んだサービススタイルやドリンク技術を持ち帰り、自店に取り入れる努力を続けている。
レアなジャパニーズウイスキーコレクションの圧巻
Bar Gyu+の最大の売りの一つは、10年以上かけて収集された日本産ウイスキーのコレクションだ。山崎、白州、余市といった定番銘柄から、一般市場ではなかなか手に入らない希少なシングルモルトまで、その品揃えは北海道内でも屈指のレベルにある。特に地元・余市蒸留所の限定品や、近隣のニセコ蒸留所で作られる新しいウイスキーも取り扱っており、ウイスキー愛好家にとっては宝の山のような存在だ。価格帯は1杯¥1,800〜¥3,500と決して安くはないが、これらのウイスキーの多くは東京や他の都市部でも同等かそれ以上の価格で提供されており、むしろニセコのロケーションでこのクオリティを楽しめることに価値がある。バーテンダーは各ウイスキーの特徴や背景について詳しく説明してくれるため、知識を深めながら味わうことができる。
本格カクテルと北海道産素材の融合
ウイスキーに加え、Bar Gyu+のカクテルメニューも高い評価を受けている。特に人気なのは「ノーザンジントニック」で、北海道産の積丹ジンを使用したシグネチャーカクテルだ。また、冬のアプレスキーに最適な「ホットトディ」や「セブンスパイスホットワイン」は、冷えた体を芯から温めてくれる。店は可能な限り道産の素材を使用することにこだわっており、北海道バターやクリーム、余市産リンゴなども積極的に取り入れている。さらに、余市の新興ワイナリー「Low Brow Craft」の日本ワインや、積丹ジン、ニセコ蒸留所のジンなど、地元の蒸留所・醸造所との連携も強化している。これらの取り組みは単なる地産地消を超え、北海道という場所の個性をドリンクを通じて表現する試みと言えるだろう。
ヴァイナルレコードが奏でる音楽体験
Bar Gyu+のもう一つの大きな魅力は、膨大なヴァイナルレコードコレクションとDJによる音楽セレクションだ。店内にはレコードプレーヤーとターンテーブルが設置され、Hisashiさん自らがDJとしてジャズ、ファンク、ソウルなどのレコードをかける。デジタル音源では得られないアナログレコード特有の温かみのある音質が、木製インテリアとキャンドルの灯りに満たされた空間と完璧に調和し、訪問者を1960〜70年代のジャズバーにタイムスリップさせたかのような錯覚を与える。音楽はあくまで会話の邪魔にならない適度な音量で流れ、バックグラウンドとして心地よく存在している。音楽好きの客にとっては、珍しいレコードのジャケットを眺めたり、かかっている曲について店主と語り合うこと自体が貴重な体験となっている。
木とキャンドルが作る温かい空間デザイン
店内のデザインは、木を基調とした温かみのある内装が特徴だ。Hisashiさんが建物の外壁をわらブロック(straw bale)で補強したことにより、寒さと騒音の両方から守られた快適な空間が実現している。このわらブロック構造が建物に独特のバンカー(掩蔽壕)のような外観を与えているが、一歩中に入れば、柔らかな木の質感とキャンドルの揺らめく灯りに包まれた居心地の良い空間が広がる。大きな額縁窓からは、ニセコの美しい雪景色が絵画のように切り取られ、白い雪が静かに降り積もる様子を眺めながら一杯のドリンクを楽しむという贅沢な時間を過ごせる。総座席数71席(1階35席、2階36席)は決して広くはないが、むしろこのコンパクトさが親密で落ち着いた雰囲気を生み出している。
国際色豊かな客層とコミュニティ形成
ニセコが「ニセコ国」と揶揄されるほど国際化が進んだ現在、Bar Gyu+の客層も極めて国際色豊かだ。オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、ヨーロッパ各国からのスキーヤーやスノーボーダーが大半を占め、日本人客は少数派という状況も珍しくない。しかしこの多様性こそが、Bar Gyu+の大きな魅力の一つとなっている。異なる国籍、文化、言語を持つ人々が、良質なドリンクと音楽を共通言語として交流し、時には見知らぬ者同士が意気投合して友人になる。このような国際的なコミュニティの形成は、単なるバーの枠を超え、ニセコという場所全体の魅力を象徴する存在となっている。予約不可・ウォークインのみという方針も、偶然の出会いや自然な交流を促進する効果を持っている。
価格設定とコストパフォーマンスの評価
Bar Gyu+に対する唯一とも言える批判的意見は、価格設定の高さに関するものだ。カクテル1杯¥1,500〜¥2,000、ウイスキー¥1,800〜¥3,500という価格帯は、確かに東京の高級ホテルバーや海外のリゾート地並みの水準である。2杯飲めば¥3,000〜¥4,000、3杯飲めば¥5,000前後という計算になるため、「ハワイの高級ホテルのバーと同じ価格」「半額でいいのに」という声も少なくない。しかし、これをニセコという国際的なスキーリゾートの文脈で考えると、評価は変わってくる。ニセコの土地価格は過去20年で急騰し、外資による大規模開発が進んだ結果、生活コスト全般が上昇している。こうした環境下で、レアなウイスキーコレクション、本格的なカクテル、プロのDJによる音楽体験、そして唯一無二のロケーションと雰囲気を提供するBar Gyu+の価格設定は、むしろ「品質を考慮すれば妥当」という評価も多い。重要なのは、この店が提供しているのは単なるドリンクではなく、ニセコでしか得られない総合的な体験だという点だ。
混雑状況と待ち時間への対策
Bar Gyu+は予約を受け付けておらず、完全ウォークイン制を採用している。このため、特に週末や連休、パウダースノーが降った翌日などのピーク時には、入店待ちが発生することが多い。通常10〜30分程度の待ち時間で入店できるが、時には1時間近く待つこともある。小さな待合室には数人しか入れないため、寒い屋外で順番を待つ必要がある点は覚悟が必要だ。ただし、Morelliさんが待っている客に対してこまめに声をかけ、待ち時間の目安を伝えてくれるため、不安は軽減される。また、20時以降は18歳未満の入店が禁止されるため、この時間帯は多少混雑が緩和される傾向にある。訪問を計画する際は、オープン直後の17時台か、遅めの22時以降を狙うと比較的スムーズに入店できる可能性が高い。
季節限定営業とアクセス情報
Bar Gyu+は冬季シーズン限定の営業で、通常11月下旬から3月末までの約4ヶ月間のみオープンする。これはニセコのスキーシーズンに合わせた営業スタイルであり、夏季はオーナー夫妻が海外視察やリフレッシュの時間に充てている。営業時間は17:00〜24:00で、ラストオーダーは23:30となる。場所は比羅夫駅から約3キロメートル、ヒラフウェルカムセンターやグランヒラフリゾートから徒歩約15分の距離にある。雪の中を歩くことになるため、適切な防寒具と滑りにくい靴が必須だ。タクシーを利用する場合は、住所「167-21 Yamada, Kutchan」または「1-50, 2 Jo 3 Chomei, Niseko, Hirafu」を伝えれば良い。駐車場も完備されているため、レンタカーでのアクセスも可能だ。
アプレスキー文化の中心地としての役割
Bar Gyu+は、ニセコにおけるアプレスキー文化の象徴的存在だ。一日中パウダースノーを滑った後、体は疲れているが心は高揚している――そんな状態のスキーヤーやスノーボーダーにとって、温かいバーで美味しいドリンクを楽しむアプレスキータイムは、スキーそのものと同じくらい重要な体験となる。Bar Gyu+が提供するホットトディやホットワインは、冷えた体を芯から温めてくれるだけでなく、筋肉の疲労を和らげる効果もある。また、同じようにスキーを楽しんだ見知らぬ人々と、その日のコンディションやベストランについて語り合うことも、アプレスキーの醍醐味だ。窓の外に広がる雪景色を眺めながら、「明日はどのコースを攻めようか」と計画を練る時間は、ニセコ滞在の最高の思い出の一つとなるだろう。
変わりゆくニセコの中で守られる本質
過去20年間でニセコは劇的な変化を遂げた。かつての静かな農村地域は、今や世界的なスキーリゾートへと変貌を遂げ、高級ホテルやコンドミニアムが次々と建設され、土地価格は高騰し、国際色はますます濃くなっている。こうした急速な変化の中で、Bar Gyu+は1999年の開業以来、基本的なスタイルを変えることなく存在し続けている。大資本による開発ではなく、オーナー夫妻の情熱と努力によって育まれてきたこの店は、変わりゆくニセコの中で「オーセンティック(本物)」な価値を体現する存在として、多くの人々に愛されている。新しいバーやレストランが次々とオープンする中で、Bar Gyu+のような歴史ある店の存在は、ニセコという場所に深みと連続性を与えている。
訪問すべき理由と体験価値の本質
結論として、Bar Gyu+は単なるバーではなく、ニセコという場所の魂を体現する場所だと言える。象徴的な入口、レアなウイスキーコレクション、本格的なカクテル、ヴァイナルレコードの音楽、温かい木製インテリア、キャンドルの灯り、雪景色を望む窓、そして何よりオーナー夫妻とスタッフの温かいホスピタリティ――これら全ての要素が有機的に結びつき、他では決して得られない唯一無二の体験を生み出している。確かに価格は高めだが、それは単にドリンクの値段ではなく、この特別な空間と時間、そして思い出に対する対価だと考えるべきだろう。ニセコを訪れたなら、少なくとも一度はBar Gyu+のコカ・コーラ自販機のドアを開け、中で待つ魔法のような時間を体験してほしい。それは間違いなく、あなたのニセコ滞在を特別なものにしてくれるはずだ。
📍 アクセス
JR函館本線 比羅夫駅より約3km(タクシー約10分)
JR函館本線 倶知安駅より車で約10分
〒044-0081
北海道虻田郡倶知安町山田167-21
(167-21 Yamada, Kutchan, Abuta-gun, Hokkaido)
ヒラフウェルカムセンターより徒歩約15分
グランヒラフリゾートより徒歩約15分
あり(無料)
※冬季は雪道運転にご注意ください
店舗からのお知らせ
【2024-2025 冬季シーズン営業情報】
◆営業期間:2024年11月下旬〜2025年3月末(予定)
◆営業時間:17:00〜24:00(ラストオーダー23:30)
◆予約:不可(ウォークインのみ)
◆年齢制限:20時以降は18歳未満入店不可
【Bar Gyu+の特徴】
◆ニセコ最古のカクテルバー(1999年創業・26年の歴史)
◆象徴的なコカ・コーラ自販機のドア「The Fridge Door Bar」
◆10年以上かけて収集したレアなジャパニーズウイスキーコレクション
◆DJオーナーによるヴァイナルレコードのジャズ・ファンク・セレクション
◆北海道産食材を使用したオリジナルカクテル
◆木とキャンドルに包まれた温かい空間
◆雪景色を眺める額縁窓
◆国際色豊かなアプレスキーコミュニティ
※混雑時は入店までお待ちいただく場合がございます(通常10〜30分)
※夏季(4月〜10月)は休業となります
Bar Gyu+(バーギュータス)は北海道ニセコ・比羅夫にある、1999年創業のニセコ最古のカクテルバーです。コカ・コーラのビンテージ自販機がドアになっている象徴的な入口で知られ、「The Fridge Door Bar(冷蔵庫ドアバー)」の愛称で親しまれています。 レアな日本産ウイスキーの豊富なコレクション、本格的なクラフトカクテル、DJオーナーによるヴァイナルレコードの音楽セレクション、木とキャンドルに包まれた温かい空間が魅力。 冬季シーズン限定営業(11月下旬〜3月末)で、スキー・スノーボード後のアプレスキータイムに最適。営業時間は17:00〜24:00、予約不可・ウォークインのみ。 世界中からのスキーヤーや地元民が集う国際的なコミュニティの場として、26年間愛され続けています。