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💬 お客様の声
📊 総合評価とレビュー分析
岩内町の老舗食堂が誇るご当地グルメの実力
昭和30年(1955年)創業、70年近い歴史を持つささや食堂は、北海道岩内郡岩内町の中心部、道の駅いわないの目の前という絶好のロケーションに位置する大衆食堂だ。バスターミナル前という交通の要所に店を構え、長年にわたり地元住民や観光客に愛され続けてきた。秘密のケンミンSHOWでも紹介されたえび天ぷらラーメンを筆頭に、岩内ならではの食文化を体現する多彩なメニューが揃っている。
名物「えび天ぷらラーメン」の魅力
同店の看板メニューであるえび天ぷらラーメン(¥1,000)は、岩内町のご当地グルメとして確固たる地位を築いている。一見すると奇抜な組み合わせに思えるラーメンとえび天の取り合わせだが、実際に味わった客の大多数が「意外なほど調和している」「違和感なく食べられる」と高評価を寄せる。その秘密は三つの要素にある。
第一に、岩内町の海洋深層水を使用した澄んだ塩スープ。鶏ガラをベースに、そばだしを加えたWスープ仕立てとなっており、あっさりとしながらも奥行きのある味わいを実現している。第二に、大ぶりなえび天2本が豪快にトッピングされており、プリプリとした食感の海老と、スープを吸ってジュワッと旨味が溢れる衣の対比が絶妙。第三に、中太の縮れ麺との相性の良さ。これらの要素が絶妙なバランスで組み合わさることで、ラーメンの常識を覆す新しい美味しさが生まれている。
岩内の誇り「にしんそば」
えび天ぷらラーメンの陰に隠れがちだが、実は地元客からの支持が特に厚いのがにしんそば(¥1,030)だ。岩内町は身欠きにしんの生産量日本一を誇る地域であり、その特産品を最大限に活かした一品となっている。二分干しの身欠きにしんを約8時間かけてじっくり煮込むことで、骨まで柔らかく、味が芯まで染み渡った仕上がりを実現。自家製麺の香り高いそばとの相性も抜群で、岩内の食文化を象徴するメニューといえよう。
多彩なメニューと自家製麺へのこだわり
ささや食堂の魅力は名物メニューだけに留まらない。ラーメン、そば、丼ものと幅広いカテゴリーをカバーし、どの料理も手抜きのない丁寧な仕事ぶりが光る。特製岩内港ラーメン(¥1,250)は帆立、イカ、エビ、ムール貝など海の幸がこれでもかと盛り込まれた贅沢な一杯。海鮮の旨味が溶け出したスープは塩とカレーから選択でき、どちらも高い満足度を誇る。
そば類では鴨なんばん(¥1,050)や鴨セイロ(¥1,130)、天ザル(¥1,230)といった正統派のメニューが揃い、いずれも自家製麺ならではの香りとコシが楽しめる。丼ものでは海老天丼(3本・¥1,030)が特に人気で、カツ丼やチャーハンも地元客から根強い支持を得ている。さらに、券売機のメニュー表に並ぶ「土佐犬ラーメン」という謎の激辛メニューも存在し、その挑戦的なネーミングが好奇心を掻き立てる。
清潔な店内と効率的なオペレーション
店内は26席と決して広くはないが、2人掛けと4人掛けのテーブル席がバランスよく配置され、一人客から家族連れまで幅広く対応可能。特筆すべきは清潔感の高さで、多くのレビューアーが「店内がとても綺麗」「清潔で気持ちいい」と言及している。厨房は客席から見えない造りとなっているが、30代と思われるご夫婦が切り盛りしており、若い世代への代替わりが順調に進んでいることが伺える。
入口に設置された券売機で事前に食券を購入するシステムを採用しており、スムーズな注文と支払いを実現。提供時間も5〜10分程度と迅速で、「熱いので気をつけてください」といった細やかな声かけも好印象を与えている。ランチタイムのピーク時には満席になることも多いが、回転率が良いため長時間待つことは少ない。
立地の優位性とアクセスの良さ
道の駅いわないの目の前、バスターミナル前という抜群の立地は、ささや食堂の大きな強みだ。専用駐車場はないものの、道の駅駐車場やたら丸市場駐車場が近隣にあり、車でのアクセスも容易。札幌市内から車で約2時間、積丹半島観光の途中に立ち寄るのに最適な位置関係にある。「道の駅の前なのに道の駅を探している人がいる」という興味深い指摘もあり、道の駅自体が目立たない外観であることの裏返しとして、ささや食堂の存在感の大きさが浮かび上がる。
価格設定と地元客へのサービス
全体的な価格帯は¥900〜¥1,250と非常にリーズナブル。ランチ予算は〜¥999に収まることが多く、質と量を考慮すればコストパフォーマンスは極めて高い。さらに注目すべきは地元客への大盛りサービスの存在で、地域に根差した商売の姿勢が表れている。現金のみの対応となっており、PayPayやクレジットカードは使用できない点は事前に把握しておく必要がある。
サービス品質と接客の評価
接客については「気持ちのいい感じの方」「丁寧な対応」という肯定的な評価が多数を占める一方、券売機システムのため店員との会話は最小限に留まる。しかし、料理提供時の細やかな声かけや、清潔に保たれた店内環境が、無言のサービス品質の高さを物語っている。「メニュー、味、価格、料理が出てくるまでの時間、接客、全てにおいて安定できるお店」という総括的な評価が、ささや食堂のバランスの良さを端的に表現しているだろう。
改善の余地がある点
批判的な意見は比較的少ないものの、いくつかの改善点も指摘されている。麺の茹で加減について「少々コシ砕け気味」という声があり、可能であれば硬めでのオーダーを推奨する意見も。また、券売機の位置が風除室にあるため、店内に入る前にメニューを決める必要があり、初訪問客にとってはやや不便さを感じる可能性がある。チャーシューのサイズや量について「小さめ1枚で寂しい」という指摘もあるが、全体的な満足度を大きく損なうほどではない。
営業時間と訪問のタイミング
営業時間は11:30〜14:00のランチタイムのみで、ディナー営業は行っていない。定休日は月曜日だが不定休のため、遠方から訪れる場合は事前に電話確認(0135-62-2233)することを強く推奨する。ピーク時の12:00〜13:00は満席になることが多いため、開店直後の11:30頃、または13:30以降の訪問が比較的スムーズだ。
総合評価と訪問の価値
ささや食堂は、岩内町のご当地グルメを本格的に体験できる貴重な存在として、確固たる地位を築いている。秘密のケンミンSHOWで紹介された全国区の知名度を持ちながら、地元客からも変わらぬ支持を得続けているバランス感覚は見事というほかない。えび天ぷらラーメンという独創的なメニューは、一過性の話題作りではなく、岩内の海洋深層水とそばだしというWスープの工夫、大ぶりなえび天の品質、そして中太縮れ麺との相性という三位一体の完成度によって支えられている。にしんそばに代表される郷土料理、海鮮たっぷりの岩内港ラーメン、そして各種そば・丼ものと、メニューの幅広さも魅力だ。清潔な店内、手頃な価格設定、道の駅前という絶好の立地、そして丁寧な接客と、食堂としての基本を高いレベルで満たしている。札幌から2時間のドライブで訪れる価値は十分にあり、積丹半島観光や岩内町散策の際にはぜひ立ち寄りたい名店といえる。
📍 アクセス
北海道中央バス「岩内十字街」より徒歩約2分
岩内バスターミナル前
〒045-0003
北海道岩内郡岩内町字万代18-8
(Hokkaido, Iwanai-gun, Iwanai-cho, Azabandai 18-8)
専用駐車場なし
近隣の道の駅駐車場・たら丸市場駐車場をご利用ください
道の駅「いわない」の目の前
岩内バスターミナル隣接
店舗情報・ご注意
【営業時間】11:30〜14:00(ランチのみ)
【定休日】月曜日(不定休のため事前確認推奨)
【お支払い】現金のみ(PayPay・クレジットカード不可)
【座席】26席(2人掛け・4人掛けテーブル席)
【禁煙】完全禁煙
【駐車場】なし(近隣の道の駅駐車場・たら丸市場駐車場をご利用ください)
【予約】不可(券売機での食券購入システム)
【名物メニュー】
◆えび天ぷらラーメン:秘密のケンミンSHOWでも紹介された岩内町のご当地グルメ
◆にしんそば:身欠きにしん生産量日本一の岩内町ならではの味
◆特製岩内港ラーメン:海の幸たっぷりの贅沢な一杯
【アクセス】札幌市内から車で約2時間。道の駅いわないの目の前、バスターミナル隣接。
積丹半島観光の途中に立ち寄るのに最適な立地です。
※ピーク時(12:00〜13:00)は満席になることがあります。開店直後または13:30以降の訪問がスムーズです。
※不定休のため、遠方からお越しの際は事前にお電話でご確認ください。
ささや食堂は北海道岩内郡岩内町にある昭和30年創業の老舗大衆食堂です。道の駅いわないの目の前、バスターミナル隣接という好立地。 秘密のケンミンSHOWでも紹介された岩内町のご当地グルメ「えび天ぷらラーメン(¥1,000)」が看板メニュー。岩内の海洋深層水を使用し、そばだしを加えたWスープに大きなえび天2本をトッピング。 身欠きにしん生産量日本一の岩内町ならではの「にしんそば(¥1,030)」も人気。二分干しの身欠きにしんを約8時間煮込んだ伝統の味を自家製麺で楽しめます。 特製岩内港ラーメン(¥1,250)、鴨なんばん(¥1,050)、海老天丼(¥1,030)など多彩なメニューを取り揃え、全26席の清潔な店内でランチタイム(11:30〜14:00)のみ営業。 札幌から車で約2時間、積丹半島観光の途中に立ち寄るのに最適。地元客と観光客の両方から愛される名店です。