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📊 レビューの詳細分析
開業30年超の老舗カフェに息づく「赤毛のアン」の世界観
グリーンゲイブルズは函館元町に位置し、開業から30年以上という長い歴史を持つ老舗喫茶店として、地元民からも観光客からも絶大な支持を集めている。店名はルーシー・モード・モンゴメリの名作「赤毛のアン」に登場する、主人公アンが住むことになったカスバート家の屋号から取られており、店内のあらゆる場所にアンの世界観が丁寧に再現されているのが最大の特徴だ。
訪問客の多くが口を揃えて称賛するのは、その圧倒的な世界観の統一性である。外観から既にアンの世界が始まっており、蔦が絡まる玄関のドアは北国の気候も相まって、まるでカナダのプリンスエドワード島にいるかのような錯覚を覚えさせる。季節によっては玄関前のアーチに薔薇が咲き誇り、日本とは思えないイングリッシュガーデンの風景が広がっているという。
オーナーの情熱が生み出す居心地の良さ
店内に一歩足を踏み入れると、アンティークな調度品に囲まれた空間が広がる。テーブルや椅子、壁紙、窓、内装に使われている装飾品のすべてがアンの世界観を形成しており、女性オーナーの強いこだわりと愛情が隅々まで行き届いていることが感じられる。使い込まれたアンティーク家具は決して新しくはないものの、それがかえって味わい深く、居心地の良い空間を演出している点が高く評価されている。
特筆すべきは、オーナーの日々の努力である。毎朝4時に起床し、5時からパンを手作りし、ガーデンの手入れをして10時(現在は11時)の開店に備えるという生活を長年続けているオーナーは、「この店は私の人生のすべてです。他のことをやる時間があったら、この店のことに時間を費やしたい」と語っている。このような献身的な姿勢が、30年以上にわたって愛され続ける理由となっていることは間違いない。
手作りパンとデザートへの絶賛の声
料理面で最も高い評価を受けているのが、オーナーが毎朝手作りするパンである。ゲイブルズサンドは店のナンバーワンメニューとして知られ、サラダとヨーグルトが付いてくる。手作りパンならではの風味とモチモチした食感が絶賛されており、フレンチトーストも人気メニューとして名高い。プレートセットのランチメニューにも、この自家製パンが付いてくる点が大きな魅力となっている。
デザートの中で特に注目を集めているのが、イチゴのシフォンケーキだ。このメニューには特別な背景があり、元JUDY AND MARYのボーカリストYUKI(本名:北村夕貴)が函館大谷短期大学時代にほぼ毎日通い、よく食べていたという逸話が残されている。大きめにカットされた柔らかなシフォンケーキに添えられたフルーツとクリームの組み合わせは絶妙で、ふわふわしっとりとした食感が訪問客の心を掴んで離さない。
YUKIファンの聖地としての側面
グリーンゲイブルズは、単なる喫茶店としての役割を超え、YUKIファンにとっての聖地としても機能している。店内にはYUKIからのメッセージ、手紙、写真が飾られたコーナーがあり、彼女が学生時代を過ごした函館での思い出の場所として特別な意味を持っている。YUKIにとってこの店は「まるで我が家のように大切な場所」であり、「いつでも帰ってこれる場所」として心に刻まれているという。
特に奥の窓際の席は、海が見える唯一の席としてYUKIのお気に入りだった場所として知られ、多くのファンがこの席を目指して訪れる。店内に置かれたノートには、「もしかしたらYUKIが読んでくれるかも」という思いを込めて、ファンからのメッセージがぎっしりと書き込まれている。この店を訪れることは、YUKIの学生時代や、彼女の作品のバックボーンになっている函館での日々を想像する最高の機会となっているのだ。
飲み物の特徴とサービスの質
コーヒーについては、コクがあって濃いめの味わいが特徴として挙げられている。1杯550円という価格設定で提供されるコーヒーは、濃い味を好む人には高評価だが、薄めを好む人には少し強いと感じられる可能性があるという率直な意見も見られる。紅茶をはじめとするドリンクメニューは、ロイヤルコペンハーゲンの高級食器で提供されるという細やかなサービスが、訪問客に特別感を与えている。
クリームソーダやアイスアップルティーといったメニューも、レトロな雰囲気の店内にぴったりのクラシックなドリンクとして人気を博している。特にクリームソーダはアイスクリームと生クリームがたっぷりで美味しかったという声が多く、視覚的にも楽しめる一品として評価されている。
立地と窓からの眺望という付加価値
グリーンゲイブルズは函館元町という観光地の中心に位置し、市電「末広町」駅から徒歩わずか2分という好立地にある。旧イギリス領事館の下、日和坂の近くというロケーションは、元町エリアの教会群や美しい坂道を散策する観光客にとって絶好の休憩スポットとなっている。ただし、その佇まいは控えめで、気を付けていないと通り過ぎてしまうという声もあるほど、周囲の景観に溶け込んでいる。
奥の窓際の席からは函館港が見えるという絶景が楽しめる点も、大きな魅力の一つだ。この席は人気が高く、運良く座れた訪問客からは、料理や飲み物を楽しみながら海を眺める至福の時間を過ごせたという感想が多数寄せられている。坂の多い元町エリアを散策して疲れた体を、美しい眺望とともに癒すことができる特別な空間として機能している。
店内空間の広さと快適性
外観から想像するよりも店内は広く、ゆったりとした空間が確保されている点が訪問客を驚かせている。約30席という規模は、混雑し過ぎず、かといって寂しくもない適度な広さであり、好きな席を選べる自由度の高さも好評だ。高級感溢れるアンティークなソファやテーブル、椅子がズラリと並び、どこに座ろうかと迷う楽しさがある。暖炉でさえもステキなインテリアとして機能し、居心地の良い空間演出に一役買っている。
壁には「赤毛のアン」に因んだ雑誌や資料が飾られており、アンをあまり知らない訪問客でも簡単な概要を知ることができる配慮がなされている。このような細部へのこだわりが、訪問客に対する温かいおもてなしの心として伝わってくる。
地元民にも愛される理由
観光地に位置しながらも、地元市民から深く愛されている点が、この店の特別な価値を物語っている。特に女性客からは「若かりし頃に通いつめた」という話がよく聞かれ、人生の一時期を過ごした思い出の場所として記憶に刻まれているケースが多い。30年以上という長い歴史の中で、何世代にもわたって愛され続けてきた証左といえよう。
地元民がリピートする理由は、単に料理やデザートが美味しいからだけではない。オーナーの人柄、変わらない味、居心地の良い空間、そして「自分の居場所」としての安心感が、長年にわたって足を運ばせる原動力となっている。観光客向けに媚びることなく、本質的な価値を提供し続ける姿勢が、地元民からの信頼を勝ち得ているのだろう。
価格設定と満足度のバランス
価格帯は一人あたり1,000円から2,000円程度と、喫茶店としては標準的な設定だ。手作りパンやデザート、高級食器でのサービス、そして何より唯一無二の世界観を考慮すれば、コストパフォーマンスは決して悪くないという評価が主流を占めている。むしろ、この価格でこの体験ができることに感謝の声を上げる訪問客も少なくない。
ただし、観光地価格としては若干高めという意見もあり、予算を抑えたい学生などには少しハードルが高く感じられる可能性もある。しかし、特別な時間を過ごしたい、思い出に残る体験をしたいと考える訪問客にとっては、十分に価値のある投資といえるだろう。
営業時間の変化と訪問のタイミング
近年、営業時間が以前の11:00~17:00や18:00から、11:00~15:00へと短縮されている点には注意が必要だ。これはおそらくオーナーの年齢や体力的な事情を考慮したものと推測される。フードメニューは14:00までで、最終入店は14:30となっているため、ランチや軽食を目的に訪れる場合は、時間に余裕を持って訪問することが推奨される。
定休日は月曜日だが、その他にも臨時休業する可能性があるため、遠方から訪れる場合は事前に電話で確認することが賢明だ。特に観光シーズンには混雑が予想されるため、予約の可否についても問い合わせておくと安心である。
訪問客が語る「もっと長居したかった」という心情
多くの訪問客が口にするのが、「旅行中でなければもっとのんびりしていたい」「もっと長居したかった」という言葉だ。これは、この店が持つ特別な魅力を端的に表現している。観光の合間に立ち寄るだけではもったいない、ゆっくり時間をかけて過ごしたくなる空間であることの証明といえよう。
実際、時間を忘れて過ごしてしまったという声も多く、読書をしたり、ぼんやりと窓の外を眺めたり、思い思いの時間を過ごす訪問客の姿が見られる。現代社会の慌ただしさから離れ、ゆったりとした時の流れを感じられる貴重な場所として機能している。
注意点と改善の余地
控えめな外観ゆえに、うっかり通り過ぎてしまう可能性がある点は注意が必要だ。初めて訪れる場合は、事前に外観の写真を確認しておくか、周辺の目印(旧イギリス領事館、日和坂など)を頼りに探すことをおすすめする。市電の末広町駅から徒歩2分という近さではあるが、坂道が多いエリアであるため、歩きやすい靴で訪れることも推奨される。
また、人気の窓際の席は先客がいる可能性が高いため、どうしてもその席に座りたい場合は開店直後を狙うか、少し待つ覚悟をしておいた方が良いだろう。ただし、窓際以外の席でも十分に赤毛のアンの世界観を楽しめるため、席が空くのを待つよりも、空いている席で過ごすことを選択する訪問客も多い。
函館観光における位置づけ
函館観光のルートを考える際、元町エリアは外せない定番スポットだが、その中でグリーンゲイブルズは単なる休憩所以上の価値を提供している。旧函館区公会堂、元町公園、教会群、旧イギリス領事館など、歴史的建造物を巡る合間に訪れることで、観光の質がさらに高まる。坂道の多いエリアを歩き疲れた体に、美味しいコーヒーと手作りスイーツ、そして心温まる空間が、新たなエネルギーを与えてくれるはずだ。
また、函館山ロープウェイや函館湾も近く、夕暮れ時に訪れて夜景観賞前の時間調整に利用するという使い方も可能だ。ただし営業時間が15:00までとなっているため、夕方以降の訪問は不可能である点には注意が必要だ。
総合評価:時代を超えて愛される理由
グリーンゲイブルズは、開業30年以上という長い歴史の中で、決してブレることなく「赤毛のアン」の世界観を守り続けてきた。オーナーの献身的な努力、手作りにこだわる料理、丁寧に選ばれたアンティーク家具、そしてYUKIという著名人との縁という複数の要素が絡み合い、唯一無二の価値を生み出している。地元民からも観光客からも、そしてYUKIファンからも愛されるこの店は、函館を訪れる理由の一つとなるに十分な魅力を備えている。時代の変化に流されることなく、本質的な価値を提供し続ける姿勢こそが、長年愛され続ける最大の理由なのである。
📍 アクセス
市電「末広町」駅より徒歩2分
元町エリアの中心に位置
〒040-0053
北海道函館市末広町20-3
専用駐車場なし
近隣のコインパーキングをご利用ください
旧イギリス領事館・元町公園・日和坂
旧函館区公会堂より徒歩5分
店舗について
【赤毛のアンの世界観を再現した老舗カフェ】
◆開業30年以上の歴史を持つ函館元町の名店
◆毎朝4〜5時からオーナーが手作りするパンが自慢
◆元JUDY AND MARYのYUKIさんが学生時代に通った思い出の店
◆店内にはYUKIさんからのメッセージや写真を展示
◆窓際の席から函館港が見える絶景スポット
◆ロイヤルコペンハーゲンの食器でサービス
◆アンティーク家具に囲まれた居心地の良い空間
【営業時間変更のお知らせ】
現在、営業時間は11:00〜15:00となっております。
フードメニューのラストオーダーは14:00、最終入店は14:30となります。
定休日は月曜日ですが、臨時休業する場合もございますので、
遠方からお越しの際は事前にお電話でご確認ください。
函館元町散策の際は、ぜひお立ち寄りください。
心を込めてお迎えいたします。
グリーンゲイブルズ(Green Gables)は北海道函館市末広町にある、赤毛のアンをテーマにした老舗喫茶店です。市電「末広町」駅から徒歩2分という好立地で、元町観光の休憩スポットとして最適。 開業30年以上の歴史を持ち、毎朝オーナーが手作りするパンと、アンティーク家具に囲まれた居心地の良い空間が魅力です。 元JUDY AND MARYのYUKIさんが学生時代に通った思い出の店としても知られ、店内にはYUKIさんからのメッセージや写真が飾られています。 窓際の席からは函館港が見え、ロイヤルコペンハーゲンの食器でサービスされる紅茶やコーヒーを楽しめます。 名物のゲイブルズサンドやイチゴのシフォンケーキは、訪れたら必ず味わいたい逸品。 営業時間は11:00〜15:00(フードは14:00まで)、定休日は月曜日。 函館元町の教会群や坂道を巡る観光の途中に、ぜひお立ち寄りください。