📍 基本情報
北海道岩内郡岩内町御崎1-5
(Misaki 1-5, Iwanai-cho, Iwanai-gun, Hokkaido)
年末年始(12/31~1/5)
岩内町中心部に位置
💴 価格・支払い情報
角焼:¥373
魚ろっけ:¥200
だんご天:¥275(10個入り)
かぼちゃさん:¥130
たこロール:¥165
スティックかまぼこ:¥220
全国発送対応(ヤマト運輸・ゆうパック)
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📊 詳細分析レビュー(約5000字)
歴史と伝統:125年以上続く老舗の矜持
カネタ吉田蒲鉾店は、明治32年(1899年)創業という、実に125年以上の歴史を誇る北海道岩内町で最も古い蒲鉾店である。初代吉田音吉氏は佐渡の澤根出身で、明治24年に北海道へ渡り岩内町に居を定めた。当時、店舗付近にあった料理店「金精楼」の料理人・川崎弥助と共同で蒲鉾製造を開始。これが「岩内町での蒲鉾づくりのはじまり」として岩内町史年譜にも記載されている歴史的事実だ。
初代はたらこ加工を商売にしていたが、近隣の料理店との協力により蒲鉾製造に着手。この時に生まれたのが、現在も看板商品として販売されている「角焼」(税込373円)である。角焼は創業時からのロングセラー商品として、代々受け継がれてきた伝統製法で今も製造されている。おでんや煮物に最適で、薄く切ってわさび醤油で食べても美味しいという多様な楽しみ方ができる。魚本来の味を生かすため、熟練した職人が一つ一つ丹念に昔ながらの製法で造り上げているこだわりが、125年以上愛され続ける理由であろう。
北海道産スケトウダラ100%使用へのこだわり
岩内町は北海道におけるスケトウダラ延縄漁業発祥の地として知られており、カネタ吉田蒲鉾店ではそのスケトウダラのみを使用している。さらに特筆すべきは、すり身に卵や大豆タンパクを一切使用していない点だ。(ただし、魚ろっけは小麦・卵・乳製品を使用、あげあげは油揚げに大豆を使用)。この素材へのこだわりが、魚本来の旨味を最大限に引き出し、他店にはない味わいを実現している。
現在は五代目代表の吉田智一氏が店を切り盛りしており、伝統を守りながらも革新的な商品開発に挑戦し続けている。その姿勢は、単なる老舗の看板に甘んじることなく、時代のニーズに合わせて進化を続ける柔軟性と、代々受け継がれてきた職人技術への敬意が見事に調和したものといえる。
革新的な商品開発:和菓子のような斬新な蒲鉾
カネタ吉田蒲鉾店の最大の魅力は、伝統的な蒲鉾製造技術を基盤としながらも、まるで和菓子のような斬新な商品開発を行っている点にある。店内のショーケースに並べられた商品は、「これって本当にかまぼこなの!?」と思わず二度見してしまうほど、従来の蒲鉾の概念を覆すビジュアルと発想に満ちている。
最も人気が高いのが「かまぼこバーガー」だ。金曜日・土曜日・日曜日・祝日の限定販売で、揚げたてのかまぼこをバンズで挟んだこの商品は、外はサクサク、中はふっくらという理想的な食感を実現。売り切れ必至のため、早めの来店が推奨される。観光客はもちろん、地元民からも「週末の楽しみ」として愛されている。
「魚ろっけ」(税込200円)も独創性の高い商品だ。カマンベールチーズ入りの蒲鉾をコロッケのように揚げたこの商品は、温めるとチーズがクリーミーに溶け出し、メルティな食感が絶品。かつてはイートインスペースがあり、揚げたてを店内で食べられたが、現在はコロナの影響で休止中とのこと。それでも持ち帰って温め直しても十分に美味しく、ファンが多い商品となっている。
地産地消への取り組み:後志管内の食材を活用
カネタ吉田蒲鉾店のもう一つの特徴は、地元の食材を積極的に使用した商品開発を行っている点だ。「なまら岩内」という地域プロジェクトにも参加しており、岩内町の「食と文化」をテーマに「地産地消」を取り入れながら「ごちそう」を探す活動を展開している。
例えば「がっぱ -Gappa」(税込350円)は、人参・玉ねぎ・ほうれん草・ごぼうを使った厚揚げの野菜天で、北海道産の食材にこだわり、旬の時期には京極町のにんじん、ニセコ産の玉ねぎなど後志管内の食材を使用している。(旬の時期以外は北海道産または国産のお野菜を使用)。
「かぼちゃさん」(税込130円)は、蘭越町産のかぼちゃを生地に練り込み、スライスしたかぼちゃをトッピングした商品。契約農家から産地直送で仕入れる「あまほく(りょうおもい)」という品種を使用しており、かぼちゃの甘みと蒲鉾の旨味が絶妙にマッチしている。
「たころーーる」(税込165円)は、岩内産のタコを使ったさつま揚げ。(時期により北海道産の場合もある)。「岩内町でもタコが獲れるんです!出来るだけ地元の食材を使えたらなぁ」という五代目の想いが込められた商品で、細かく刻んだタコを練り込み、一つ一つ手作業で成形している。そのままでも、おでんなどの煮物の具材にもおすすめだ。
その他にも、「じゃこ丸」は北海道寿都町産の小女子と白ごまを使った香ばしいかまぼこ、「ホタテまる」は北海道岩内町にある北緯43度の北海道産ベビーホタテを使用した蒲鉾、「じゃがベー」は倶知安町産のじゃがいもとブラックペッパー入りのすり身を丸ごと揚げてベーコン・マヨネーズをトッピングした商品など、後志管内の食材を活かした商品が数多く展開されている。
岩内町内の協力関係:地域との共生
特に注目すべきは、岩内町内の他の事業者との協力関係だ。「あげあげ」(税込140円)は、岩内町内のお豆腐屋さん「やまか上元豆腐店」の小揚げに、一味入りのすり身を詰めて揚げた商品。常連のお客様に人気で、フライパンで焼いてお醤油をかけて食べるか、おでん・お鍋の具材として使うことができる。
かつては岩内町内の水加工品屋さんの商品を使った「なまら岩内GOCHISOUおむすび」を土曜日・日曜日限定で販売していたが、2020年8月31日をもって終了している。しかし、このような地域の事業者と協力した商品開発の姿勢は、地域経済の活性化にも貢献している。
食べ歩きグルメとしての魅力
カネタ吉田蒲鉾店の商品は、食べ歩きグルメとしても優秀だ。「スティックかまぼこ」(税込220円)は、棒付きで食べやすい食べ歩きスタイルで、観光客に人気。町歩きのお供に最適で、シンプルながら魚本来の旨味を楽しめる。
「だんご天」(10個税込275円)は、一口サイズの天ぷら風蒲鉾で、そのままおやつ代わりに食べられる手軽さが魅力。常連客からも愛される定番商品で、お弁当のおかずにも最適だ。
オンライン販売と全国発送:遠方からでも購入可能
カネタ吉田蒲鉾店は、公式オンラインストアを展開しており、全国発送に対応している。ヤマト運輸またはゆうパックで配送され、配送業者の指定も可能。ご注文確定後、2〜3営業日以内に発送される。
商品は冷蔵または冷凍で発送可能で、冷凍保存もできるため、まとめ買いして自宅で楽しむこともできる。ただし、商品が不良品の場合、または誤配送の場合のみ返品を受け付けており、お客様都合での商品の返品は不可なので注意が必要だ。
また、郵便局の「ふるさと小包」にも参加しており、老舗蒲鉾詰合せを送料込みで購入できる企画も展開されている。(実施期間は要確認)。色々な種類の蒲鉾が食べられる詰め合わせは、お弁当・おつまみ・おやつにも使えるため、贈答用としても人気が高い。
KIDSかまぼこ体験隊:次世代への技術継承
カネタ吉田蒲鉾店では、「KIDSかまぼこ体験隊」という取り組みも行っている。子どもたちに蒲鉾製造の体験を通じて、伝統的な職人技術や地元の食文化を伝える活動だ。このような次世代への技術継承の取り組みは、単なる商売を超えた地域の文化保存活動としても評価できる。
営業時間とアクセス:観光の途中に立ち寄りやすい立地
営業時間は9:00〜16:00で、定休日は毎週水曜日。年末年始(12月31日〜1月5日)は休業となる。道の駅いわないから車で約3分という好立地にあり、観光の途中に立ち寄りやすい。駐車場も完備されているため、車での訪問も便利だ。
週末の午前中は人気商品が売り切れることもあるため、確実に購入したい場合は早めの訪問がおすすめ。特にかまぼこバーガーは金・土・日・祝日限定販売のため、曜日にも注意が必要だ。
価格設定:手頃な価格で高品質な商品を提供
価格設定は¥130〜¥500程度と非常に手頃で、気軽に複数の商品を試すことができる。かぼちゃさん(¥130)やあげあげ(¥140)など、ワンコイン以下で購入できる商品も多く、お土産としてもちょうど良い価格帯だ。
角焼(¥373)やがっぱ(¥350)など、看板商品でも500円以下で購入でき、北海道産の高品質な食材を使用していることを考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言える。
食べログ評価とSNSでの評判
食べログでの評価は3.05となっているが、これは蒲鉾専門店という業態の特性上、飲食店としての評価軸で測られているためと考えられる。実際の口コミを見ると、商品の品質や独創性、地元食材へのこだわりなど、非常に高い評価を得ている。
SNSでも「他にはない味」「わざわざ訪れる価値がある」「全種類買いたくなる」といった好意的なコメントが多く見られ、地元の人はもちろん、観光客からも高い支持を得ている。FacebookやInstagram、LINEの公式アカウントでも積極的に情報発信を行っており、新商品情報やキャンペーン情報をチェックすることができる。
総合評価:伝統と革新が融合した唯一無二の蒲鉾店
カネタ吉田蒲鉾店は、明治32年創業という歴史的な重みを持ちながら、常に革新的な商品開発に挑戦し続けている稀有な存在だ。北海道産スケトウダラ100%使用、地元食材の積極的な活用、地域の事業者との協力関係、次世代への技術継承など、単なる食品製造業を超えた地域文化の担い手としての役割を果たしている。
和菓子のような見た目の斬新な蒲鉾は、従来の蒲鉾の概念を覆し、新しい食体験を提供。かまぼこバーガーや魚ろっけなどの独創的な商品は、若い世代にも蒲鉾の魅力を伝える役割を果たしている。一方で、角焼のような伝統的な商品も大切に守り続け、老舗としての矜持を保っている。この伝統と革新のバランスこそが、125年以上愛され続ける理由であり、今後も岩内町、そして北海道を代表する蒲鉾店として発展し続けることは間違いないであろう。岩内町を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってほしい。きっと目移りすること間違いなしだ。
📍 アクセス
道の駅いわないから車で約3分
岩内町中心部に位置
〒045-0026
北海道岩内郡岩内町御崎1-5
(Misaki 1-5, Iwanai-cho, Iwanai-gun, Hokkaido)
専用駐車場あり(無料)
詳細はお問い合わせください
店舗からのお知らせ
【人気商品情報】
◆かまぼこバーガー:金・土・日・祝日限定販売!早めのご来店をおすすめします
◆週末午前中は人気商品が売り切れることがございます
◆オンラインストアでも全国発送を承っております
【KIDSかまぼこ体験隊】
お子様向けのかまぼこ製造体験も実施中!詳細は店舗またはSNSでご確認ください。
【地産地消への取り組み】
後志管内の契約農家から仕入れる新鮮な野菜や、岩内産のタコ、北海道産ホタテなど、
地元食材を使った商品を多数ご用意しております。
【オンライン販売】
公式オンラインストアでは、角焼、魚ろっけ、あげあげなど人気商品を全国発送しております。
冷凍保存も可能ですので、まとめ買いもおすすめです。
※2〜3営業日以内に発送(年末年始を除く)
カネタ吉田蒲鉾店は、明治32年(1899年)創業、北海道岩内町で最も歴史のある老舗蒲鉾専門店です。 北海道産スケトウダラ100%を使用し、熟練した職人が一つ一つ丹念に昔ながらの製法で造り上げています。 看板商品の「角焼」(¥373)をはじめ、金・土・日・祝日限定販売の「かまぼこバーガー」、カマンベールチーズ入りの「魚ろっけ」(¥200)など、 伝統的な蒲鉾から革新的な創作蒲鉾まで幅広く取り揃えております。 後志管内の契約農家から仕入れる新鮮な野菜やタコ、ホタテなど地元食材を使用した商品も多数展開。 道の駅いわないから車で約3分という好立地で、駐車場も完備。営業時間は9:00〜16:00、定休日は水曜日です。 公式オンラインストアでは全国発送も承っており、遠方からでもお楽しみいただけます。 お土産・食べ歩き・ご自宅用など、様々なシーンでご利用ください。