営業時間・定休日
価格・お支払い
設備・サービス
📸 フォトギャラリー
💬 お客様の声
📊 レビューの詳細分析
歴史的建造物が生み出す唯一無二の雰囲気
ラコンチャの最大の魅力は、1917年に建てられた旧深谷米穀店を改築した店舗という点に集約される。函館市の歴史的建造物に指定されているこの建物は、和洋折衷の建築様式を持ち、大正時代の面影を随所に感じられる空間として訪れる客を魅了している。オーナーシェフ深谷宏治さんの生家でもあるこの建物は、単なるレストランの器ではなく、函館の歴史そのものを体現する存在となっているのだ。店内に一歩足を踏み入れると、擬似洋風建築の趣ある外観から想像される以上の開放感と落ち着きが広がり、「まるでスペインに来たよう」という声が多数挙がるほど、本場の雰囲気を見事に再現していることがわかる。
自家製生ハムという揺るぎない看板
1984年から作り続けている道産白豚の自家製生ハムは、ラコンチャの代名詞といえる存在だ。年間約60本を冬の間に塩漬けし、熟成庫を経て店内に吊るされ、1年半以上もの長い熟成期間を経て完成するこの生ハムは、肉の旨みを凝縮させた逸品として知られている。天井に吊るされた生ハムの光景は「圧巻」「興奮する」といった声が相次ぎ、視覚的なインパクトも大きい。実際に食すると、口に含んだときの歯ごたえと香り、ほどよい塩分が絶妙なバランスを保ち、「凄く美味しかった」「感動した」という高評価が並ぶ。注文が入ってから切り出すというこだわりも、鮮度と風味を最大限に保つための工夫として機能している。
函館・北海道食材への徹底したこだわり
もともとバスク地方では、その土地でとれるものを使って料理を提供するのがスタンダードであり、ラコンチャもこの哲学を忠実に実践。函館近郊を中心に北海道産の食材を生かした旬のメニューが豊富に楽しめる点が、他のスペイン料理店との大きな差別化要因となっている。特筆すべきは、スペイン料理で最もよく使われる魚介のタラが、道南の尻岸内で1年を通じて獲れるという地の利を最大限に活かしている点だ。深谷シェフ自らが毎日鮮魚の仕入れを行い、春の山菜は道南のとある秘密の山に出かけて採ってくるというエピソードからも、食材へのこだわりの深さがうかがえる。マヨネーズやアンチョビにいたるまですべてが自家製という徹底ぶりは、「手をかけた料理」として高く評価されている。
ピンチョスが織りなす多彩な味の世界
一口か二口で食べられるおつまみ「ピンチョス」の充実度は目を見張るものがある。ピンチョス9種盛り合わせ(¥1,980)は、旬の魚を使った酢漬け、フラン、カルパッチョ、函館男爵黒豚を使用した一品、ちぢみほうれん草を使ったトルテリア、クリームコロッケなど、多種多様な味わいが一度に楽しめる構成となっている。より手軽に楽しめるピンチョス3点盛(¥1,000)も用意されており、冷製と温製それぞれから選べる点も嬉しい配慮だ。越冬ニンジンのブランマンジェは「コーンの甘みと旨みがたっぷりで感動」という声が挙がるほどの完成度を誇り、広島呉市斎藤さんの牡蠣のクリームコロッケは産地を明記するこだわりが光る。「ちょっとずつ色々食べられるのが嬉しい」という声に代表されるように、多彩な味を少量ずつ楽しめる点がピンチョスの魅力を最大化している。
本格バスク料理との出会い
日本におけるバスク料理の第一人者である深谷宏治シェフが経営する「レストランバスク」の支店であるという背景は、料理の質を保証する大きな要素となっている。サンセバスチャンで修行したオーナーの経験が、地元函館の食材と融合することで、独自性の高いバスク料理が生まれている。スペイン・バスク地方の地酒「チャコリ」を高い位置からグラスに注ぐパフォーマンスは、「興奮する」「本場の雰囲気」として多くの客を魅了。表面に泡が立つこの独特の注ぎ方は、視覚的な楽しさと味わいの両方を提供している。噴火湾産ホタテの白ワイン蒸し、サロマ湖産カキのグラタンなど、北海道の高品質な魚介類を本格的なバスク料理の調理法で提供することで、「地元の食材を使ったスパニッシュ」という新たな価値を創出しているのだ。
多様なシーンに対応する店舗構成
店内は3つの異なる空間で構成されており、用途に応じた使い分けが可能だ。スペイン風立ち飲み用カウンターのバルは、「ピンチョス一個、ワイン一杯」といったカジュアルな利用を歓迎しており、一人客でも気軽に立ち寄れる雰囲気。開放感のある洋風のメインダイニングは、建物の壁や天井を生かしバスク地方の絵画が飾られたカジュアルな雰囲気が心地よく、デートや友人との食事に最適。奥には主に団体予約専用の趣ある和室があり、函館の歴史を思わせる和洋折衷な空間でスペイン・バスク料理をゆっくりと味わえる点が独特の魅力となっている。「一人なら落ち着いて、大人数なら楽しく飲める店」というコンセプト通り、幅広いシーンに対応できる柔軟性が高く評価されている。
コストパフォーマンスの高さ
平均予算¥2,000〜¥2,999という価格帯は、本格的なスペイン・バスク料理を提供する店としては非常にリーズナブル。「東京の感覚からするとお料理がとんでもなくコスパが良い」「2人でビール小瓶1本を入れて7,000円ですんだ」という声が示すように、料理の質と価格のバランスが秀逸だ。ピンチョス3点盛が¥1,000という価格設定は、少量多品種を楽しみたい客のニーズに応えつつ、手が届きやすい価格帯を実現。ピンチョスコース(¥5,000〜)も、冷製・温製各3皿にバスク特注サラダ、パエジャ、デザート、コーヒー、パンが含まれることを考えれば、内容に対して妥当な価格設定といえる。自家製にこだわった料理の数々を、この価格帯で提供できている点は、地方都市ならではの強みを活かした戦略として機能している。
サービスの質とホスピタリティ
「スタッフの対応も良くて」「サービスも心地よく」といった声が多数を占め、接客面でも高い評価を獲得。特筆すべきは、ラストオーダー後に注文を希望した客に対しても「快く対応してて、エライなぁ」という印象を与えたエピソードだ。予約が取りにくい人気店でありながら、来店客に対する感謝の姿勢を忘れない点も好印象につながっている。「予約をした際も入店をした際も、お礼を言って頂いて、美味しさが倍増し、お酒もすすんだ」という声からは、ホスピタリティの高さが料理の満足度をさらに引き上げている様子がうかがえる。オーナーシェフの深谷さん自らが店に立ち、フードスタイリストなどとも交流しながら「和気あいあいに楽しく食事することができた」という雰囲気作りも、リピーターを生む重要な要素となっているのだ。
函館観光における位置づけ
ベイエリアに近い立地という地の利を活かし、観光客からも地元客からも愛される店として確立。「赤レンガ街を歩いていて、オープンと共に入った」「函館旅行の最後に入った」という声からは、観光ルートの一部として自然に組み込まれている様子がわかる。一方で「朝から海鮮、お寿司を食べていたのでここでスペインのものでバランスとった」という利用法も見られ、函館グルメの多様性を提供する存在としても機能。ミシュランガイド北海道2017特別版掲載店という実績も、観光客に対する信頼性を高めている。「函館では海鮮も良いけど、函館近海で撮れる魚介や北海道の食材をふんだんに使ったスペイン、バスク料理というのもあり」という評価が示すように、函館という土地ならではの食体験を提供する店として、唯一無二のポジションを築いているといえよう。
改善が望まれる点
高評価が圧倒的多数を占める中、いくつかの改善点も指摘されている。最も多いのはカード決済不可という点で、現金のみの支払いは観光客にとってやや不便との声がある。また「席数に限りがございますので、できればご予約ください」という案内通り、予約なしでの来店は断られる可能性が高く、「予約必須」という点も気軽さを損なう要因となっている。喫煙に関しては「外のテラス席のみ喫煙可 カウンターも喫煙可でガッカリ」という指摘があり、完全禁煙を望む客層からは改善を求める声も。スタッフについては「高校生のアルバイト君で料理内容を質問しても答えられません」というケースも報告されており、専門知識の共有が課題となっている場面もあるようだ。ただしこれらの指摘は全体の満足度を大きく損なうものではなく、「味は悪くない」「あか抜けないスペイン料理屋」という評価にとどまっている点は注目に値する。
コロナ禍を経た再出発
2020年1月から新型コロナウイルス感染症の拡大のため、バル街開催時以外は休業を余儀なくされたものの、コロナ禍が落ち着いたことから2024年1月19日に「ラ・コンチャ・イ・バスク」として再オープンを果たした。店名の「イ」はスペイン語で「and」を意味し、本店レストランバスクとの一体感を表現している。松陰町にあるバスクは設備の都合でとりあえず休業とし、この店名でこちらで営業しているという経緯も、ラコンチャの重要性を物語っている。「コロナでしばらく休業していたラ・コンチャが再開したので行ってみた」という声からは、地元客の期待の大きさがうかがえ、再オープン後も変わらぬ人気を維持している様子が確認できる。
函館とスペインを結ぶ鱈の物語
スペイン料理の代表的食材である鱈(タラ)の豊富な漁場であった函館は、昔はスペインバスク地方に鱈を大量に輸出していたという歴史的背景がある。「函館は鱈を通してスペイン料理を支えていた」という事実は、ラコンチャが函館でスペイン・バスク料理を提供することの必然性を示している。この歴史的なつながりを意識したコンセプトは、単なる異国料理の提供を超えた、文化的な架け橋としての役割を店に与えているのだ。「旧深谷米穀店と同じように、バルレストラン『ラ・コンチャ・イ・バスク』が函館の人たち、函館に訪れた人たちに愛されることを強く願っています」という想いが、料理やサービスの随所に表れ、訪れる客の心を動かしている。
総合評価
ラコンチャは、歴史的建造物という唯一無二の空間、40年近く作り続けている自家製生ハム、函館・北海道食材へのこだわり、本格的なバスク料理の技術、優れたコストパフォーマンスという5つの強みを持つ。食べログ3.42点、トリップアドバイザー4.5点(函館1,123軒中35位)、ミシュランガイド掲載という客観的評価も、その実力を裏付けている。カード不可や完全予約制といった不便さはあるものの、それを補って余りある魅力が詰まった店といえよう。「函館でスペイン・バスク料理を食べるならここ」という不動の地位を確立し、地元客からも観光客からも愛される存在となっている。一人客から団体客まで幅広く対応できる柔軟性も併せ持ち、函館観光における食の選択肢として、海鮮料理とは異なる新たな価値を提供し続けているのだ。
📍 アクセス
函館市電「十字街」電停より徒歩5分(269m)
末広町電停より徒歩7分
魚市場通電停より徒歩8分
〒040-0053
北海道函館市末広町14-6
専用駐車場なし
近隣のコインパーキングをご利用ください
歴史的建造物のため段差あり
詳細はお問い合わせください
店舗からのお知らせ
【2024年1月再オープン】
◆コロナ禍を経て「ラ・コンチャ・イ・バスク」として再出発
◆1917年建築の函館市歴史的建造物で本格スペイン料理を
◆1984年から作り続ける自家製生ハムが看板メニュー
◆ミシュランガイド北海道2017特別版掲載店
◆ピンチョス3点盛¥1,000〜気軽に楽しめる
【ご予約について】
席数に限りがございますので、ご予約をおすすめいたします。
お電話:0138-27-2181(営業時間内)
【お支払い】
現金のみのお取り扱いとなります。カード決済はご利用いただけません。
お酒等のお持ち込みはご遠慮いただいております。
【その他】
スペインバスク地方のまち、サンセバスチャンのバルと同じように、
立ち飲みカウンターでピンチョス一個、ワイン一杯なども大歓迎です。
一人なら落ち着いて、大人数なら楽しく飲める店を目指しています。
ラコンチャは函館市末広町にある本格スペイン・バスク料理店です。1917年建築の旧深谷米穀店を改築した函館市歴史的建造物の中で、オーナーシェフ深谷宏治さんが提供する料理は、北海道・函館近郊の食材を使った本格的なバスク料理。 1984年から作り続ける道産白豚の自家製生ハムは1年半以上熟成させた名物で、天井に吊るされた生ハムは圧巻の存在感。ピンチョス9種盛り合わせ(¥1,980)や気軽なピンチョス3点盛(¥1,000)、ピンチョスコース(¥5,000〜)など、多彩なメニューを用意。 市電「十字街」電停から徒歩5分というアクセスの良さも魅力で、バルカウンター、メインダイニング、和室の3つの空間で、一人客から団体客まで幅広く対応。ミシュランガイド北海道2017特別版掲載店として、デート、観光、接待など様々なシーンでご利用いただけます。 2024年1月に「ラ・コンチャ・イ・バスク」として再オープンし、レストランバスクの支店として本格的なバスク料理を提供し続けています。