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新店舗としての立ち上がりと背景
2023年12月20日にプレオープンした「お米to大豆 まる屋」は、函館市宮前町の旧ホワイトアップル1階という立地を活かし、地域に新しい食の選択肢を提供している。注目すべきは、この店舗が生わらび餅で知られる「8.2秒の涙」と同じ運営会社によって展開されている点だ。系列店のノウハウを活かしながら、おにぎりと和菓子という日本の食文化の基本に立ち返った商品展開を実現している。
こだわりの食材選びと品質へのコミットメント
まる屋の最大の強みは、食材へのこだわりにある。北海道米の最高峰とされる「ゆめぴりか100%認証米」を使用し、おにぎり用とトウメシ用で異なる炊き方を採用している点は特筆に値する。おにぎりには適度な粘りと甘みを引き出す炊き方、とうめしには硬めに炊き上げて豆腐との一体感を生み出す炊き方と、それぞれの料理特性に合わせた調理法を実践。また、豆腐には函館の老舗「日の出食品 やっこさん豆腐」を採用し、地元食材へのリスペクトも示している。
注文後調理システムの価値
顧客から特に高く評価されているのが「注文を受けてから作る」というスタイル。おにぎりは注文後に一つひとつ丁寧に握られ、焼き団子は注文後にじっくりと焼き目をつける。このオペレーションは提供時間がやや長くなるデメリットを伴うものの、「出来立てほかほか」「温かくて美味しい」という圧倒的な満足度につながっている。冷めたおにぎりが当たり前のコンビニエンスストアとの差別化要因として、大きな競争優位性を確立している様子が窺える。
看板メニュー「とうめし」の独創性
2024年9月から提供が始まった「とうめし」は、店名「お米to大豆」を体現する看板商品として急速に人気を集めている。豆腐一丁とご飯を組み合わせるという斬新な発想は、「罪悪感ナシ」「ボリューム満点」という二つの相反する価値を同時に提供することに成功。ベースとなる429円のノーマル版から、甘辛く味付けされた牛バラ肉とすじ肉をトッピングした759円の牛とうめしまで、価格帯も選べる設計になっている。生卵110円、ネギ110円のトッピングオプションも用意され、カスタマイズの楽しみも提供している点は巧みだ。
おにぎりラインナップの戦略性
おにぎりメニューは210円から330円まで11種類をラインナップ。最も特徴的なのは「価格と具材の量はそのまま、ご飯の量を大・中・小から選べる」というシステムだ。このアプローチは、少食の人も大食いの人も満足できる柔軟性を提供しつつ、オペレーションの複雑化を最小限に抑える巧妙な設計といえる。具材も「たぬき」「梅ちりめん」といった定番から、「めんたいクリームチーズ」「牛すじ」といった変わり種まで、多様なニーズに応える構成。特に牛すじおにぎり(330円)は「味シミシミとろける牛すじにマヨネーズ、七味で手が止まらない」と評され、価格帯トップでありながら人気を博している。
和菓子部門の充実と季節性
焼き団子、大福、おはぎといった和菓子ラインナップも充実している。特に注目されるのは季節限定の「いちご大福」や「冷やしみたらし」といった商品展開で、訪問のタイミングによって異なる楽しみを提供する仕組みを構築。また、系列店「8.2秒の涙」の生わらび餅も店頭で購入できる点は、両店舗のシナジーを活かした巧みな戦略といえよう。価格帯は180円の味噌饅頭から、多くの商品が200円台という手頃な設定になっている。
イートインスペースの快適性
プレオープン時には存在しなかったイートインスペースが後から追加された点は、顧客ニーズへの柔軟な対応を示している。対面カウンター席とテーブル席を配置し、店内で食事を楽しめる環境を整備。「クリームソーダ」などのドリンクメニューも導入され、和菓子店とカフェの中間的なポジショニングを実現している。イートインスペースの奥には昭和感漂うおもちゃの飾り棚もあり、ノスタルジックな雰囲気が好評を得ている様子が窺える。
サービスとスタッフの評価
顧客レビューで繰り返し言及されるのが「スタッフさんが笑顔で親切」「ほんわかした雰囲気」という点だ。新店舗特有のぎこちなさではなく、自然体で温かみのある接客が実現できている背景には、運営会社の従業員教育方針が透けて見える。サービスで饅頭を提供したというエピソードも報告されており、マニュアル化された接客ではなく、状況に応じた柔軟な対応ができる体制が整っているといえる。
立地とアクセスの優位性
函館市電千代台駅からアクセス可能な立地に加え、駐車場完備という点は車社会の北海道において大きなアドバンテージ。元ホワイトアップルの場所という地元住民には分かりやすい目印も、集客に寄与していると考えられる。鶴屋の並びという表現も地元の人には分かりやすく、口コミでの拡散にも貢献している様子だ。
デジタル対応と利便性向上
Woltでのデリバリー対応、キャッシュレス決済対応、Instagramでの情報発信(フォロワー3,650人)といったデジタル施策にも積極的。LINEからの写真配信で新メニュー情報を届けるなど、顧客とのタッチポイントを多様化している点は評価できる。営業時間も「店内の電気が灯っているうちは営業中」という柔軟な運用で、厳密な閉店時間にとらわれない姿勢も好印象を与えている。
価格設定の妥当性とコストパフォーマンス
ほぼすべての商品が1,000円未満という価格設定は、日常使いしやすい範囲に収まっている。特に北海道米ゆめぴりかを使用し、注文後に握るというクオリティを考えれば、おにぎり210円〜330円という価格は非常にリーズナブル。とうめしも豆腐一丁とご飯で429円という価格は、「罪悪感ナシ」のヘルシーさとボリュームを考慮すれば納得のいく設定だ。顧客からも「コスパが良い」という評価が多く寄せられている。
改善の余地と今後の展開可能性
一部の顧客からは「とうめしの味がもう少し濃い目でも良かった」という意見が出ており、味付けの調整余地は残されている。また、価格が「要確認」となっているメニューが多く、透明性向上の観点からは具体的な価格表示が望ましいだろう。とはいえ、開店から約1年という短期間でここまでの評価を獲得している事実は、基本コンセプトの確かさを証明している。今後の季節メニュー展開や、イートインスペースのさらなる充実によって、地域に根ざした人気店へと成長する可能性は十分に感じられる。
総合評価
「お米to大豆 まる屋」は、良質な食材、注文後調理というオペレーション、柔軟なカスタマイズ性、温かみのあるサービス、リーズナブルな価格設定という五つの強みを組み合わせ、函館市宮前町エリアに独自のポジションを確立しつつある。日本の食文化の基本であるお米と大豆にフォーカスし、現代的なアレンジを加えながらも本質を大切にする姿勢は、長期的な支持を得られる可能性が高い。プレオープンから本格稼働へ、そしてイートインスペース追加、新メニュー投入と、着実に進化を続ける同店の今後の展開に期待が高まるところだ。
📍 アクセス
函館市電 千代台駅
駅から徒歩圏内
〒040-0013
北海道函館市宮前町20-20 1F
あり
お車でのご来店も便利です
旧ホワイトアップルの1階
鶴屋の並び
店舗からのお知らせ
【お米to大豆 まる屋の特徴】
◆北海道米ゆめぴりか100%認証米使用・こだわりの食材
◆注文を受けてから作る出来立てほかほか
◆おにぎりは米の量が選べる(大・中・小)
◆看板メニュー「とうめし」は罪悪感ナシのヘルシーメニュー
◆函館の老舗「日の出食品 やっこさん豆腐」使用
◆焼き立ての団子や大福など和菓子も充実
【営業時間】9:00〜18:00(月曜定休・不定休あり)
※店内の電気が灯っているうちは営業しております
【その他】
イートインスペースあり・テイクアウト可・Woltデリバリー対応
駐車場あり・キャッシュレス決済可
系列店「8.2秒の涙」の生わらび餅も販売中!
お米to大豆 まる屋は函館市宮前町にあるおにぎり・和菓子専門店です。函館市電千代台駅から徒歩圏内で、駐車場完備。 営業時間は9:00〜18:00(月曜定休・不定休あり)。 北海道米ゆめぴりか100%認証米を使用し、注文を受けてから握る出来立てのおにぎり(¥210〜¥330)と、函館の老舗「日の出食品 やっこさん豆腐」を使用した看板メニュー「とうめし」(¥429〜¥759)が人気。 焼き立ての団子や大福などの和菓子も充実しており、イートインスペースも完備。テイクアウト可能で、Woltでのデリバリーにも対応しています。 系列店「8.2秒の涙」と同じ運営会社で、お米と大豆にこだわった日本の食文化を大切にするお店です。