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📊 総合評価とレストランの魅力
北海道フレンチの新境地を開く名店
Restaurant MiYa-Vieは、ミシュラン三ツ星店「ミシェル・ブラス トーヤ・ジャポン」で料理長を務めた横須賀雅明シェフが2006年に開業。円山の閑静な住宅街という落ち着いた立地で、日本人ならではのフレンチという独自のコンセプトを掲げ、確固たる地位を築いている。店名の「MiYa-Vie」は「雅(みやび)」とフランス語の「人生・生き様(Vie)」を組み合わせた造語で、シェフの料理哲学そのものを表現したものだ。
野菜を主役にした革新的なアプローチ
最大の特徴は、すべてのコース料理が季節の葉野菜・根野菜・実野菜を用いた前菜からスタートするという独創的な構成にある。レストランのロゴマークにも野菜がモチーフとして採用されており、曲線部分は葉野菜と根野菜、二つの楕円は実野菜を意味するという徹底ぶり。前菜から魚・肉料理に至るまで、北海道野菜が料理の中心的役割を果たしており、これが他店との明確な差別化要因となっている。鰹出汁とかぶを使ったフラン(洋風茶碗蒸し)の上に、小松菜・白菜・インゲン・ブロッコリー・カリフラワー・空豆・ごぼう・ふきなどの温野菜をのせ、春菊のソースで仕上げた前菜などは、まさに野菜の宝石箱と呼ぶにふさわしい一皿だ。
和とフレンチの見事な調和
北海道産食材と繊細な和の食文化、そしてフランスで習得した本格的な技法が三位一体となった料理は、まさに横須賀シェフにしか生み出せない味わい。穴子を揚げて胡瓜やラディッシュと合わせた夏の一品、江別産黒豚に赤紫蘇とズッキーニを組み合わせた料理、フランスの定番デザート「イルフロッタント」を烏龍茶風味にアレンジしたデザートなど、和とフレンチの境界を軽々と超越する創造性に満ちている。お箸も用意されているという配慮は、「気軽なスタイルでフレンチを楽しんでほしい」というシェフの心遣いの表れだろう。
シェフの経歴が生み出す確かな技術
1972年埼玉県生まれの横須賀シェフは、14歳の時にフランスの三ツ星シェフの特集記事に触れてこの道を志した。東京のホテルオークラで修業後、フランスへ渡り複数のレストランで研鑽を積み、帰国後は北海道ザ・ウィンザーホテル洞爺の「ミシェル・ブラス トーヤ・ジャポン」で4年間料理長を務めた実績を持つ。この輝かしい経歴が、料理の提供タイミングにまでこだわるという職人魂として結実しており、「料理が最も美味しい状態での提供こそが顧客満足につながる」という信念が、カウンター越しの寡黙な仕事ぶりから伝わってくる。
価格設定と顧客満足度の高さ
ランチコース6,000円、ディナーコース11,000円から15,000円という価格設定に対し、多くの顧客が「コストパフォーマンスが良い」と評価している点は特筆に値する。ミシュラン星付き店での修業経験を持つシェフの料理を、この価格帯で楽しめることは札幌のフレンチシーンにおいて大きな価値を持つ。ディナーのみ10%のサービス料が加算されるが、それでも「品質を考慮すれば妥当」という声が圧倒的多数を占める。2024年4月からは既存コースより食材グレードを上げた15,000円のコースや、毎月1〜10日限定で即興に近い形で創る6〜7皿のコースなど、新しい試みも展開している。
上品な空間演出と利用シーン
地下1階に位置する14席という小規模な店内は、カウンターとテーブル席が半々の構成。白一色の板壁に囲まれた空間は、「気分まで明るくまっさらな心持ちになれる」と評される洗練されたデザインだ。完全禁煙の環境で、オープンキッチンからシェフの調理の様子を眺められる臨場感も魅力。デートから記念日、女子会まで幅広いシーンに対応できる雰囲気は、大切な人との食事に相応しい上品さを備えている。ただし個室はないため、プライベート空間を重視する場合は事前確認が必要だろう。
アクセスと利便性
地下鉄東西線西28丁目駅から徒歩3分という好立地ながら、円山の閑静な住宅街に佇むという絶妙なロケーション。駐車場はないが近隣にコインパーキングがあり、車でのアクセスも可能だ。完全予約制を推奨しており、特に週末やランチタイムは早めの予約が賢明。電話番号は011-688-9788で、公式サイトからも予約情報を確認できる。
サービス面での評価と改善余地
サービス面では「寡黙なシェフ」「商売気がない」という指摘がある一方、これを「職人気質」として好意的に受け止める声も多い。ワインの提案が少ないという声があるものの、料理に集中する姿勢を評価する顧客も少なくない。スタッフの対応については概ね良好だが、より積極的なメニュー説明やワインペアリングの提案があれば、さらなる満足度向上につながるだろう。
季節性と創造性の追求
「何度訪れても飽きない」という声が多いのは、毎回異なるメニュー構成による驚きがあるから。春は山菜や春野菜、夏は新鮮な魚介と夏野菜、秋は北海道産松茸など、四季折々の食材を最大限に活かした料理が登場する。地元の日本料理店から分けてもらった北海道産松茸を使った期間限定コースなど、地域とのつながりを活かした柔軟な対応も魅力だ。
顧客層と利用動機
年に1回は訪れるというリピーターから、誕生日や記念日での利用、そして本格的なフレンチを求める食通まで、幅広い顧客層に支持されている。小学生以上を対象としているため、大人向けの落ち着いた雰囲気を保っている点も特徴。「子連れは小学生以上で大人と同じ料理・時間を楽しめる方」という明確な方針により、すべての客が快適に過ごせる環境を維持している。
総括:札幌フレンチシーンの重要な一角
Restaurant MiYa-Vieは、ミシュラン星付き店での経験を持つシェフが、北海道という土地柄と日本人としてのアイデンティティを融合させ、独自の世界観を確立した稀有な存在である。野菜を主役にした革新的なアプローチ、和とフレンチの見事な調和、そして確かな技術に裏打ちされた繊細な料理の数々は、札幌のフレンチシーンに新たな価値観をもたらしている。4.0/5.0という総合評価は、料理の質(4.2)とコストパフォーマンス(4.3)の高さに支えられたものだが、サービス面での改善余地(3.5)も示唆している。それでも「また訪れたい」と多くの客が感じる魅力は、シェフの人生そのものが映し出された料理の力強さにあると言えよう。北海道の食材を愛し、日本人であることに誇りを持ち、フランス料理への深い敬意を忘れない。そんな横須賀シェフの姿勢が、一皿一皿に込められた思いとなって、訪れる人々の心に響き続けているのだ。
📍 アクセス
地下鉄東西線 西28丁目駅 1番出口より徒歩3分
地下鉄東西線 円山公園駅より徒歩9分
〒064-0806
北海道札幌市中央区北3条西26丁目3-8 N2ビルB1F
専用駐車場なし
近隣のコインパーキングをご利用ください
地下1階のため階段利用が必要
詳細はお問い合わせください
店舗からのお知らせ
【コンセプト】日本の心と北海道食材が織りなす繊細で優雅なフランス料理店
「雅(みやび)」と、フランス語で「人生」「生き様」を表す言葉である”Vie”から名付けられたRestaurant MiYa-Vie。
自分が日本人であることを基盤とし、それを大切に考えながら創るフランス料理をご提供いたします。
【特別メニュー】
◆2024年4月スタート「もうひとつのミヤヴィ」:毎月1〜10日限定の即興コース
◆季節限定:北海道産松茸コースなど、旬の食材を活かした期間限定メニュー
◆記念日特典:特別な日のご利用に対応可能(要予約・要相談)
【ご利用について】
◆完全予約制を推奨しております
◆小さなお店のため、小学生以上のお客様を対象としております
◆北海道産食材を中心に、季節の食材を使用した料理をお楽しみください
◆お箸もご用意しておりますので、お気軽にフレンチをお楽しみいただけます
Restaurant MiYa-Vieは札幌市中央区円山にある、日本人ならではのフレンチレストランです。西28丁目駅から徒歩3分の好立地。 ミシュラン三ツ星店「ミシェル・ブラス トーヤ・ジャポン」で料理長を務めた横須賀雅明シェフが、北海道食材と和の食文化、フランス料理の技法を融合させた独創的な料理を提供。 ランチコース6,000円〜、ディナーコース11,000円〜15,000円。すべてのコースが季節の野菜を使った前菜からスタートする野菜中心の構成が特徴。 完全禁煙の14席、カウンター・テーブル席でオープンキッチンからシェフの調理を眺められます。 デート・記念日・女子会など大切な日のお食事に最適。完全予約制推奨。お箸でも楽しめる気軽なフレンチスタイルです。