営業時間・定休日
価格・お支払い
設備・サービス
ご予約・お問い合わせ
📸 フォトギャラリー
💬 お客様の声
📊 東雲の詳細分析とレビュー総評
大将中原渡氏の経歴と店舗コンセプト
東雲の最大の魅力は、店主中原渡氏の独特な経歴と確固たる料理哲学にある。映画・CM特殊効果会社という異色の前職から、趣味の釣りを通じて魚への興味を深め、東京の鮨店で5年間の修業を積んだ後に故郷の北海道で独立。店名の「東雲」は中原氏の出身地である東川町東雲地区に由来し、「夜明け」という意味に込められた初心忘るべからずの想いが、一貫して料理に表れている。
シャリへのこだわりと独自性
東雲最大の特徴は、「シャリとネタの親和性」への徹底的なこだわりである。米は大将の故郷である東川町東雲地区で採れた「ななつぼし」と「ゆめぴりか」の古玄米をその日分だけ精米し、同じく東川町の旭岳源水を使用して炊き上げる。さらに京都の10年熟成赤酢をベースに3種類の酢をブレンドした特製のシャリは、北海道産の新鮮なネタとの相性を最大限に引き出すよう計算されており、この独自のアプローチが多くの寿司愛好家から支持を集めている。
料理構成と季節感の表現
おまかせコース(¥19,800〜¥20,900)は全18品で構成され、季節のつまみ6品程度、握り寿司10貫、玉子焼き、お椀という流れとなっている。つまみでは、つぶ貝・胡瓜・みょうがのかぼすジュレ、ボタン海老塩麹漬け、太刀魚の塩焼き、蝦夷鮑の昆布炊きなど、北海道の食材を活かしながらも江戸前の技法を巧みに融合させた品々が並ぶ。握りでは、スミイカ(コウイカ)、縞鯵といった伝統的なネタから、北海道特有の食材まで幅広く提供されており、それぞれに最適な仕事が施されている。
店内の雰囲気とサービス体制
カウンター8席のみという小規模な店内は、完全予約制により落ち着いた雰囲気を保っている。L字型のカウンター配置により、どの席からも大将との適度な距離感を保ちながら会話を楽しむことができ、料理や食材についての質問も気軽に行える環境が整っている。「静謐な空気が漂う」と評されるシンプルで洗練された内装は、料理に集中できる上質な空間を演出しており、香水NGというルールも料理の繊細な香りを大切にする姿勢の表れである。
アクセスと立地の特徴
円山公園駅4番出口から徒歩約5分、繁華街から少し離れた閑静な住宅街に位置する立地は、隠れ家的な雰囲気を醸し出している。シーズンビル2階という目立たない立地ながら、ピンスポットが当たる白木の表札が唯一の目印となっており、この控えめな佇まいが逆に特別感を演出している。駐車場はないため近隣のコインパーキング利用が必要だが、札幌の高級住宅街である円山エリアの落ち着いた環境が、食事体験の質を高めている。
価格設定とコストパフォーマンス
¥20,000〜¥29,999という価格帯は、札幌の高級寿司店としては適正な水準。おまかせコース¥19,800〜¥20,900(仕入れ状況により変動)という設定は、使用する食材の品質、大将の技術、店舗の雰囲気を総合的に考慮すると、多くの客が「妥当」と評価している。サービス料が不要という点も好感度の高い要因の一つ。ただし、お酒については日本酒10〜15種類、カリフォルニア・フランス産ワインなど豊富な選択肢があるものの、価格は要問合せとなっており、総額では相応の出費を覚悟する必要がある。
受賞歴と業界での評価
2025年食べログ寿司EAST百名店に選出されるなど、業界からの評価も高い。2016年の開店以来約9年という比較的短い期間でこの評価を獲得していることは、中原大将の技術力の高さと、独自性のある店舗コンセプトが支持されている証拠である。食べログでの評価3.73という数値は、札幌の激戦区である円山エリアにおいて高水準を維持している。
客層と利用シーン
完全予約制で8席のみという限定性から、特別な日の食事やビジネス接待、記念日などでの利用が中心となっている。道外からの観光客も多く、「札幌旅行でお鮨屋さんを探していて東雲に辿り着いた」という声が示すように、札幌を代表する寿司店の一つとしての地位を確立している。お子様連れについては要事前相談となっており、大人の客層をメインターゲットとしている。
予約の取りやすさと営業方針
完全予約制のため、特に週末や繁忙期の予約は困難な状況が続いている。「約1ヶ月前に予約」という声があるように、計画的な予約が必要。木曜定休、17:00〜22:30(L.O. 20:00)という営業時間設定は、質の高いサービスを維持するための必要な制約と理解されており、多くの客がこの条件を受け入れて来店している。
総合評価
東雲は、伝統的な江戸前寿司の技法と北海道産食材の融合、シャリとネタの親和性への徹底的なこだわり、完全予約制による質の高いサービスという三つの軸を持つ、札幌を代表する高級寿司店である。大将の独特な経歴と確固たる料理哲学、故郷への想いが込められた食材選び、そして8席のみという限定性が生み出す特別感により、多くの寿司愛好家から愛され続けている。価格帯は高めだが、それに見合う価値のある体験を提供する店として、今後も札幌の寿司文化を牽引していく存在として注目される。
📍 アクセス
地下鉄東西線「円山公園駅」4番出口より徒歩5分
円山公園駅から317m
〒060-0061
北海道札幌市中央区南1条西22-2-15 シーズンビル2F
専用駐車場なし
近隣のコインパーキングをご利用ください
2階店舗のため、
詳細は事前にお問い合わせください
店舗からのお知らせ
【完全予約制・カウンター8席のみ】
◆2024年2月2日より店名を「東雲(しののめ)」に変更いたしました
◆おまかせコース:¥19,800〜¥20,900(仕入れ状況により多少の変動あり)
◆シャリとネタの親和性を重視した、北海道食材と江戸前技法の融合
◆東川町東雲産「ななつぼし」「ゆめぴりか」古玉米を旭岳源水で炊き上げ
◆京都10年熟成赤酢ベース、3種類の酢をブレンドした特製シャリ
◆日本酒10〜15種類常備、カリフォルニア・フランス産ワインもご用意
◆お子様連れのお客様は事前に必ずご相談ください
◆香水等の過度なニオイはご遠慮いただいております
【2025年食べログ寿司EAST百名店選出】
静謐な空気が漂うカウンター席で、大将中原渡の丁寧な仕事と北海道流江戸前鮨をご堪能ください。
東雲(しののめ)は札幌円山公園エリアにある高級寿司店です。2016年開店、元「鮨しののめ」より2024年2月に店名変更。 完全予約制・カウンター8席のみで営業時間は17:00〜22:30(L.O. 20:00)、木曜定休。 おまかせコースは¥19,800〜¥20,900で、シャリとネタの親和性にこだわった北海道流江戸前鮨を提供。 大将中原渡氏は東川町東雲地区出身で、故郷の食材と東京で修業した江戸前技法を融合。 東川町産「ななつぼし」「ゆめぴりか」古玉米と旭岳源水、京都10年熟成赤酢ベースの特製シャリが特徴。 食べログ寿司EAST百名店2025選出店。円山公園駅4番出口より徒歩5分、隠れ家的雰囲気の高級寿司店です。