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📊 総合評価とレビュー分析
北海道イタリアンの革新者として
テアトロ ディ マッサは、札幌のイタリアンシーンにおいて独特な存在感を放つ店舗だ。cucina creativa(郷土料理の再構築)というコンセプトを掲げ、北イタリアの伝統的な郷土料理を北海道の豊富な食材で前衛的に表現している。現シェフ玉崎静流氏は1996年北海道生まれという地の利を活かし、前任の新田シェフから受け継いだ技術基盤の上に独自の感性を重ねることで、他店では決して味わえない唯一無二の料理体験を創出している。
劇場型レストランとしての完成度
店名の「Teatro(劇場)」が示すように、料理の創作過程そのものがエンターテインメントとして機能している点が最大の魅力。オープンキッチンを360度見渡せるカウンター席を中心とした空間設計により、シェフの繊細な技術と集中力を間近で感じることができる。この「視覚・聴覚・嗅覚・触覚で料理を感じる」という体験は、単なる食事を超えた芸術鑑賞に近い感動を与えてくれる。清潔に保たれたキッチンからは、プロフェッショナルな緊張感と料理に対する真摯な姿勢が伝わってくる。
食材調達と季節性への深いこだわり
2ヶ月ごとのメニュー変更により、北海道の四季の移ろいを料理で表現する姿勢は高く評価できる。春のヤリイカと空豆、サヨリと春野菜、知床牛のポレンタ、抹茶と桜の和洋折衷ドルチェなど、その時期にしか味わえない素材の組み合わせが毎回新鮮な驚きを提供。特に知床牛のような北海道ブランド食材を効果的に活用し、イタリアの伝統技法と融合させる技術は見事だ。地元出身シェフならではの食材への深い理解が、料理の完成度を一段と高めている。
技術力と創造性のバランス
前衛的でありながらイタリア料理の基本を逸脱しない絶妙なバランス感覚が光る。レンズ豆とコーンの食感を活かした前菜、トマト果汁を焼いたメレンゲのような軽やかな一品、根セロリと組み合わせたブリのカツレツなど、意外性と美味しさを両立させた創作技術は驚嘆に値する。パスタ料理においても、スパゲッティーニと高砂牛の組み合わせや、春シャコを使った海鮮パスタなど、伝統と革新の調和が見事に表現されている。
価格設定とコストパフォーマンス
ディナー平均15,000円、ランチ4,000円という価格設定は、使用される食材の品質、技術レベル、空間の演出を総合的に考慮すると適正と評価できる。特にランチは平日限定ながら、ディナーと同等の品質を維持しつつ手頃な価格で提供している点が評価できる。「起点」コース8,000円からという設定も、初回訪問者にとって敷居を下げる効果的な価格戦略といえよう。コース料理の構成も計算され尽くしており、価格に見合った満足度を得られる。
サービスと接客の質
スタッフの料理に関する知識の豊富さと、丁寧な説明能力は特筆に値する。オープンキッチンという特性を活かし、シェフとの距離が近いことで、料理に込められた思いや技法について直接質問できる環境も魅力的だ。完全予約制という運営方針により、一人一人の顧客に集中したサービスを提供できており、一人客でも気軽に利用できる雰囲気作りが成功している。30分遅刻でキャンセルという厳格なルールも、品質維持のための必要な措置として理解できる。
アクセスと立地の利便性
西8丁目駅から徒歩7分、すすきの駅からも同程度の距離という立地は、札幌の中心部からのアクセスが良好。大洋ビル2階という分かりやすい場所にありながら、ビル内という環境により都会の喧騒から離れた落ち着いた食事環境を実現。駐車場情報が不明な点は改善の余地があるが、公共交通機関でのアクセスの良さがこれを補っている。
利用シーンと顧客層
デートや記念日といった特別な日の利用から、料理への関心が高いグルメ愛好家、ビジネス接待まで、幅広いシーンに対応できる柔軟性を持つ。中学生以上という年齢制限は、大人の食事体験を重視する姿勢の現れであり、落ち着いた環境での食事を求める顧客層にとって好ましい配慮。一人客歓迎の姿勢は、料理そのものを純粋に楽しみたい食通にとって魅力的な要素だ。
課題と改善点
価格設定については「要問合せ」が多く、事前の予算計画が立てにくい点は改善の余地がある。また、人気店ゆえの予約の取りにくさや、限定的な席数による制約も課題として挙げられる。駐車場情報の不明確さや、バリアフリー対応の詳細が不明な点も、今後の情報開示が望まれる分野だ。
札幌イタリアンシーンでの位置づけ
百名店選出という客観的評価が示すように、札幌のイタリアン業界において確固たる地位を築いている。単なる美食提供を超えて、北海道の食文化とイタリアの伝統技法を融合させた新しい料理ジャンルを確立したパイオニア的存在として評価できる。地域の食材を活用しながら国際的な水準を維持するという困難な課題を、高いレベルでクリアしている稀有な店舗だ。
最終評価
テアトロ ディ マッサは、料理技術(4.5/5.0)、空間演出(4.4/5.0)、サービス品質(4.2/5.0)、独創性(4.6/5.0)、コストパフォーマンス(3.8/5.0)という高水準を誇る。総合評価4.2/5.0は、札幌のイタリアンレストランとして最高レベルに位置する。北海道の豊かな食材とイタリアの伝統が出会う場所として、単なる食事体験を超えた文化的価値を提供している貴重な存在といえるだろう。特別な日の記念や、料理への探求心を満たしたい方にとって、間違いなく期待を上回る体験を約束してくれる名店だ。
📍 アクセス
札幌市営地下鉄東西線 西8丁目駅より徒歩7分
札幌市営地下鉄南北線 すすきの駅より徒歩7分
〒060-0063
北海道札幌市中央区南3条西8-7 大洋ビル2F
詳細はお問い合わせください
近隣コインパーキング利用推奨
詳細はお問い合わせください
店舗からのお知らせ
【完全予約制のご案内】
◆ご予約は電話にて承っております:011-252-7953
◆9名様以上のご予約は直接店舗までお問い合わせください
◆中学生以上のお客様からご利用いただけます
◆ご予約時間から30分過ぎてご連絡が取れない場合、キャンセル扱いとなります
【営業時間のご案内】
ランチ:12:00〜13:30(L.O.)※水曜日はランチ休み
ディナー:17:30〜21:00(L.O.)
定休日:火曜日・第2水曜日
【劇場型イタリアンレストラン】
オープンキッチンを中心としたカウンター席で、シェフの料理創作過程をお楽しみいただけます。
北海道の四季の食材を使った前衛的なイタリア料理「cucina creativa」をご提供。
2ヶ月ごとにメニューを変更し、常に新しい発見をお約束いたします。
テアトロ ディ マッサは札幌中央区南3条西8丁目にある前衛的イタリアンレストランです。西8丁目駅・すすきの駅から徒歩7分の好立地で、完全予約制にて営業。 北海道の四季の食材を使った「cucina creativa(郷土料理の再構築)」をコンセプトに、オープンキッチンでの劇場型体験を提供。 ランチ4,000円程度〜、ディナーコース8,000円〜で、デート・記念日・接待・一人客など様々なシーンでご利用いただけます。 シェフ玉崎静流氏による北イタリア伝統と北海道食材の融合料理は、百名店選出の実力店として高い評価を獲得。 予約制のため事前連絡必須ですが、それだけの価値がある特別な食体験をお約束いたします。