60年以上の歴史を誇る札幌の老舗町中華

東京五十番大通西1丁目店は、1961年（昭和36年）に東京の神田五十番の直営店として札幌に進出して以来、60年以上の歴史を持つ老舗中華料理店。現在の大通西1丁目店は地下鉄大通駅から直結という抜群の立地を誇り、雨や雪の日でも快適にアクセスできることから、多くのサラリーマンや地元住民に愛され続けている。

驚異的なコストパフォーマンス

最大の魅力は何といってもその圧倒的な価格の安さ。看板メニューの醤油ラーメンはなんと380円〜550円という、現代では考えられないような低価格で提供されており、それでいて味は「昔風のあっさり」ながら「味もしっかりしている」と高評価を得ている。この価格設定は「爆安」と表現されるほどで、物価高騰の現代においても昔ながらの価格を維持する企業努力は称賛に値する。

ファストフード並みのスピード提供

「ファストフード並みに早いのに仕事は丁寧」という評価が示すように、料理の提供スピードは非常に速く、忙しいビジネスマンのランチタイムにも完璧に対応。11:00〜21:00の通し営業により、遅めのランチや早めの夕食など、時間を気にせず利用できる利便性も魅力の一つだ。

豊富なメニューラインナップ

ラーメン類は醤油、塩、味噌、担々麺、広東麺など多彩なバリエーションを用意。中華料理も麻婆豆腐、回鍋肉、酢豚、餡かけ海老焼きそばなど定番メニューが揃う。特に餡かけ海老焼きそば（1,000円）は「餡がたっぷりで海老もプリプリ」と評判が高く、晩酌セットは仕事帰りの一杯需要に的確に応えている。

地下直結のアクセスの良さ

桂和大通ビルの地下2階「桂和 味の名店街」内に位置し、地下鉄大通駅から徒歩わずか1分という立地は、札幌の厳しい冬季でも快適に来店できる大きなメリット。多くのレビュアーが「地下鉄直結で便利」「雨や雪の日でも行きやすい」と評価しており、「地上から入る入り口を知らない」というほど地下街からのアクセスが定着している。

店舗の変遷と伝統の継承

以前はサンデパート地下、その後ドンキホーテ地下を経て現在地に移転したが、「感動の同じメニュー」「ギリギリ歴史が繋がれた」という声が示すように、場所は変わってもその味とスタイルは一貫して守られている。店舗規模は縮小したものの、効率的な運営により伝統の味を維持し続けており、この継続性への努力が長年の常連客から高く評価されている。

総合評価：札幌の食文化を支える名店

東京五十番大通西1丁目店は、高級化・専門化が進む現代の飲食業界において、昔ながらの町中華というスタイルを貫く貴重な存在として評価できる。派手さはないものの、60年以上の歴史、驚異的な低価格、安定した味、便利な立地という要素が絶妙にバランスし、札幌の食文化の一端を担う重要な存在となっている。「頑張ってまた70年続いて欲しい」という応援の声が示すように、地域に深く根付いた愛される店舗として、今後も多くの人々の日常を支え続けることが期待される。