営業時間・定休日
価格・お支払い
設備・サービス
📸 フォトギャラリー
💬 お客様の声
📊 レビューの詳細分析
一世紀を超える老舗の歴史と伝統
東京堂は、1916年(大正5年)に函館市宝来町で「かき餅屋」として創業した、100年以上の歴史を誇る老舗和菓子店である。店名の由来は初代が東京でかき餅店を営んでいたことに因むもので、2代目から赤飯や和菓子を手掛ける「餅屋」としての歩みを始めた。五稜郭駅前通りに店を移して既に60年以上が経過しており、函館の和菓子文化を支え続けてきた重要な存在といえるだろう。
伝統的製法へのこだわりと職人技
東京堂最大の特徴は、代々受け継がれてきた手動式の杵と石臼を使用した伝統的な餅つき製法にある。毎朝蒸かすもち米を粘りとコシのある餅に仕上げるには、石臼の底までしっかりとつき切る職人技が欠かせない。4代目として先代に技を学んだ店主は「コシが大事な餅を〝腰抜けにするな〟と教わり、昨日よりもおいしいものをという思いで作ってきた」と語り、季節や湿度の変化によって一日として同じ日は無いという餅作りの奥深さを体現。現在は5代目の長男と共に腕を振るい、一世紀を超えて続く味を伝えているのだ。
人気商品「大福」の魅力と評価
東京堂の看板商品である大福は、もっちりとした歯応えが特に際立つ一品として高い評価を獲得している。餅に負けない甘めのこしあんや、和風の隠し味がクセになる濃厚なごまあんなど、バリエーション豊かなラインナップが魅力だ。豆大福、草大福、ごま大福、栗大福など、それぞれが独自の個性を持ちながらも、共通して「柔らかいお餅」「甘すぎない絶妙な味わい」という評価を受けている。価格は1つ110円(税込)と長年変えておらず、このコストパフォーマンスの良さも人気の理由の一つと考えられる。
北海道伝統の「べこ餅」
東京堂のもう一つの名物が、北海道の伝統的な菓子「べこ餅」である。白と黒のマーブル模様が特徴的なこの餅菓子は、函館を訪れた観光客からも注目を集めている。店頭に掲げられた「べこ餅」の幟を見つけて立ち寄る客も多く、地域の食文化を今に伝える重要な商品となっている。ただし人気商品であるため、時間帯によっては売り切れとなることもあるようだ。
季節の和菓子と商品の多様性
大福や餅類だけでなく、東京堂は季節に応じた多彩な和菓子も提供している。春にはさくら餅やうぐいす餅、夏には水ようかん、秋には栗まんじゅうなど、四季折々の味わいが楽しめる点も魅力だ。さらに、どら焼き(黒糖入りの皮が特徴)、スイートポテト、みそまんじゅうなど、伝統的な和菓子の枠を超えた商品展開も行っており、幅広い客層のニーズに応えている。また、お祝い用の一升餅も取り扱っており(要予約)、地域の冠婚葬祭文化にも貢献し続けている。
価格設定と驚異的なコストパフォーマンス
東京堂の価格設定は、品質を考慮すれば驚くべきコストパフォーマンスの高さを実現している。主力商品の大福類が1個110円(税込)という価格設定は、長年維持されてきたもので、「お手頃価格」「コスパが良い」という評価が数多く寄せられている。手作業での伝統的製法を守りながら、この価格帯を維持していることは、地域に根ざした商売への強い姿勢の表れといえよう。
立地とアクセスの利便性
JR五稜郭駅から徒歩3分という好立地も、東京堂の強みの一つである。駅前の電気屋とスターバックスの間の道路をまっすぐ進むと右手に店舗があるという分かりやすい立地で、初めて訪れる客でも容易に見つけることができる。また、店舗右隣には5台程度の駐車場が完備されており、車での来店も可能だ。除雪もしっかりされているとの情報もあり、冬季でも安心して訪問できる環境が整っている。
営業時間と購入のタイミング
東京堂は朝8時という早い時間から営業を開始しており、早朝から新鮮な和菓子を購入できる点が評価されている。ただし、人気商品は昼過ぎには売り切れとなることが多いため、早めの時間帯での来店が強く推奨される。特に豆大福や栗大福などの人気商品を確実に購入したい場合は、午前中の訪問が望ましいだろう。
店舗の雰囲気と接客評価
店内は「レトロな雰囲気」と評される落ち着いた空間で、色鮮やかな和菓子が並ぶショーケースが来店客を出迎える。昔ながらの和菓子店らしい佇まいは、懐かしさと安心感を与えてくれるようだ。接客についても特に否定的な意見は見られず、地域に根ざした親しみやすい雰囲気の店舗であることが伺える。
後継者問題への対応と将来展望
和菓子業界全体が直面する後継者問題の中、東京堂は5代目が既に活躍しているという点で、比較的恵まれた状況にある。4代目から5代目への技術継承が着実に進んでおり、一世紀を超える伝統が次世代にも受け継がれる見通しだ。「昨日よりもおいしいものを」という向上心と、伝統的製法へのこだわりを持ち続ける限り、東京堂は函館の和菓子文化を支える重要な存在であり続けるだろう。
改善の余地と今後の課題
東京堂に対する否定的な評価は極めて少ないが、いくつかの改善点も指摘されている。主な課題は「人気商品の品切れ」で、特に昼以降の時間帯では購入できない商品が出てくることがある。生産量を増やすことは品質維持との兼ね合いもあり難しいが、事前予約システムの導入や、営業時間や在庫状況のSNS発信など、顧客サービスの向上余地はあるかもしれない。
総合評価と位置づけ
総合的に見て、東京堂は一世紀以上の歴史、伝統的製法へのこだわり、手作りの温かみ、驚異的なコストパフォーマンス、地域に根ざした商売姿勢という5つの強みを持つ、函館を代表する老舗和菓子店である。大福やべこ餅を中心とした商品は、地元民から観光客まで幅広く愛されており、「素朴な味で飽きない」「昔ながらの和菓子の良さを感じられる」という評価を集めている。和菓子離れが進む現代において、伝統を守りながら5代に渡って継承されてきた技と味は、地域の貴重な文化資産といえるだろう。函館を訪れる際には、ぜひ早めの時間帯に立ち寄って、職人が手作りで仕上げた和菓子の味わいを堪能してほしい一店だ。
📍 アクセス
JR五稜郭駅から徒歩3分
駅前の電気屋とスターバックスの間の道をまっすぐ進むと右手
〒041-0813
北海道函館市亀田本町52-9
店舗右隣に5台程度
冬季も除雪されています
平日:8:00~19:00
土曜:8:00~18:00
定休日:日曜日
店舗の歴史と特徴
【創業100年以上の老舗和菓子店】
◆1916年(大正5年)創業、函館市宝来町でかき餅屋として開業
◆五稜郭駅前通りに移転して60年以上
◆現在は5代目が活躍、伝統の技を継承
◆手動式の杵と石臼を使用した伝統的な餅つき製法
◆毎朝手作りの新鮮な和菓子を提供
【人気商品】
◆大福各種(豆大福・草大福・ごま大福・栗大福):1個110円(税込)
◆北海道伝統のべこ餅
◆季節の和菓子(さくら餅、うぐいす餅、水ようかんなど)
◆どら焼き、スイートポテト、みそまんじゅう
【ご来店のポイント】
人気商品は昼過ぎに売り切れることがあります。確実にお求めの場合は午前中のご来店をおすすめします。
一升餅などのお祝い用商品は要予約となります。
東京堂は函館市五稜郭にある創業100年以上の老舗和菓子店です。JR五稜郭駅から徒歩3分の好立地で、営業時間は8:00~19:00(土曜は18:00まで、日曜定休)。 手動式の杵と石臼を使用した伝統的な餅つき製法にこだわり、毎朝手作りの新鮮な和菓子を提供しています。 人気商品は豆大福、草大福、ごま大福、栗大福などの大福類(1個110円税込)と、北海道伝統のべこ餅。季節の和菓子、どら焼き、スイートポテトなど幅広い商品を取り揃えています。 駐車場も完備(店舗右隣に5台程度)で、函館観光の際の手土産にも最適。人気商品は昼過ぎに売り切れることがありますので、午前中の来店がおすすめです。 5代に渡って受け継がれてきた伝統の味を、ぜひご堪能ください。